汗と涙と鼻水のゴール

いやー、すっかり「ランニング報告ブログ」になっちゃってるこちらのサイトですが、本日、人生初のフルマラソンつくばマラソン」に出場し、5時間28分という素晴らしく凡庸な記録で見事ゴールしました!
いやー、死ぬかと思った。てゆうか、今、私のカラダの3分の1くらいは死んでる。

25km過ぎたあたりから足の裏の激痛。腕も肩も腰も脚もどこもかしこもバキバキ。目はかすむ。汗が乾いて顔中に塩吹いてるし。鼻水は止まらないし。どう考えても確実に健康を害している感じ。

でも、でも、人生40年。たぶん最大の達成感です。思い返せば悔いが残ることも多々ありますが、今日くらいはすべてOKで自分を最大限にほめてやります。

一緒に走ってくれたketketさん、PAPIさん、どうもありがとうございました!
誇張なしに「一生忘れられない日」になりました。

詳しいレポートはまた後日。

ペットボトルと猪苗代湖と怒りとサブスリー

ランニングを始めて10ヶ月。「月間100km以上走る!」という自分ノルマを厳格に守り、雨の日も風の日も気温36度の日も湿度70%の日も、倦まずたゆまずせっせと走ってきた私。満を持して挑んだ先週日曜日のレースでついに達成しましたよ!サブスリー(3時間切り)!! 

......ハーフマラソンだけどね。
22km弱の距離を2時間54分。惨憺たるタイムです。1km走るのに8分17秒もかかってるって正直どうなのよ。夏バテ気味で体調不調だったことに加えて、大会当日はすごく暑くて、運営がごたごたしていてロクに給水ステーションもなく、予想外の「心臓破りの坂」もあったりするけっこうなハードコースだった......いろんな要因が複合的に重なったんだと思うけど、それでも納得いきません。だって、どんどんタイム落ちてるんだもん。パフォーマンスが低下してるんだもん。


だって、私、ずーーーーっと頑張ってトレーニングしてきたんだよ?! 「流した汗は裏切らない」って言うからそれを信じてずーーーーっと頑張ってきたのに、こないだまで出来ていたことが出来なくなっているってどういうこと??上達するどころかどんどん運動能力が低下していくってどういうことよ?? 運動能力がへっぽこなのはわかってるけど、へっぽこはへっぽこなりに努力が報われないのは凹むわ〜。


でもまあ、オリンピックを目指しているわけじゃあるまいし、走り始めた当初は「メタボ解消」「心地よく汗をかきたい」というシンプルな動機だったわけだし、そういう意味ではゆっくりではありますが、目標は達成されています。なんといっても服のサイズがLからMになったからね! この私が「Mサイズ、ありますか?」と店員に聞く日が来るとは!!秋になれば、涼しくなれば、きっと調子も戻ってくるさ。そう信じて11月のつくばマラソンでフル完走に向けて頑張ろう!


――こんなにきつくて悔しい思いをしたのに「また頑張ろう!」って思えるなんてケナゲじゃないか私。ランニングがぐーだらこの上なかった私をここまで成長させてくれたのね。やっぱり走り始めてよかった。


ところで、一緒に参加したラン友・ketketさんも書いていますが、今回の「猪苗代湖畔ハーフマラソン大会」、第一回目の大会ということもあるのでしょうが、私のようなビギナーランナーでもはっきりわかるような不手際が目立ちました。開会式には自治体のおえらいさんは誰も来てないし、式次第はぐだぐだ、選手宣誓で「○○クン、○○さん、ご結婚おめでとう♪ これからは二人三脚で人生という長いレースを走ってください」なんていう思いっきり内輪のメッセージがあって参加者はポカーン。○○クン&○○さんって誰よ? ぐだぐだなまま開会式が終わったら5分も経たないうちに「さあ、スタートです!」なんて言うもんだから慌てましたよ。


レースが始まってからも、交通規制が全然されていなくてジェットスキーを積んだ大型車とすれ違いながら走らなきゃいけなかったり、5kmや10km部門では誘導ミスがあって2,3km余計に走らされたりしたのだとか。もちろん記録も取れず。致命的なのは給水ステーションに水が全然ないこと。かわりに黒糖まんじゅうとバナナがあったけど、水もないのにそんなの食べられないわよ〜。折り返しを過ぎたあたりから、暑さと水不足でへばっているランナーが続出。幸い私はボトルポーチにペットボトルを入れて走っていたのですが、70代くらいのおじいさんランナーがいかにも苦しそうにぜえぜえ近づいてきたので「一口いかがですか?」って分けてあげたら、「助かります! 全部飲んじゃっていいですか?」と言われ、「いや、全部飲まれるとちょっと困っちゃうんで少し残しといてください」なんてやりとりをしつつ、ゴールまでに3名くらいのランナーに臨時で給水してあげました。まあ、ひどいタイムでしか走れなかったけど、ささやかながら人助けは出来たってことでよしとしましょう。


やっとこさゴールして、ketketさんと合流して「なんかぐだぐだな大会だったよね」なんて話し合っていたのですが、コースの景観はまさに絶景で、雲ひとつない青空と猪苗代湖の水面に磐梯山の美しい稜線が映え、まるで絵のようでした。水が少ないという情報を聞いたのか、コース周辺の住民の方々が自分ちの庭からホースで給水してくれたし、ボランティアの女子高校生たちは暑い中必死に頑張っていたし、水が足りなくても運営がぐだぐだでも、それはそれとしていい想い出だよね〜なんて思っていたのですが、こちらで大会レポを読むと、そりゃあもうみなさんドハツテンツキのご様子。


そりゃあ、この日のレースでいい記録を出すために真面目に練習積んで、エントリー料・交通費・宿泊費を払って挑んだわけですから、抗議したくなるのはよくわかるのですが、その「怒りのレポート」が積み重なっていくスピードがハンパじゃなくて驚きます。私はこの大会以前に2回レースに参加して、2回ともとってもいい大会で満足だったのですが、「ステキな大会でした!サイコーです!」っていうレポートはそんなにあがってこないんですよね。


たとえば4月に沖縄で行われた「あやはし海中ロードレース」
そんなに有名な大会ではないけれど、沖縄県外からもたくさんのランナーが参加していて、規模としては今回の猪苗代のレースよりずっと大きい大会だったはずですが、レポート数はわずか5つ。5つとも好意的な評価ですが、運営側としては「反応薄いなあ」とちょっとがっかりしちゃうような数じゃないかしら?


それから、6月に行われた「嬬恋高原キャベツマラソン」
これはものすごくハードな坂道が続く厳しいコースでしたが、地元スタッフの熱意がヒシヒシと感じられる運営で、今思い出しても心が温まる素晴らしい大会でした。こちらの大会レポートは大会から2ヶ月経過した時点で68。


で、今回の「猪苗代湖畔ハーフマラソン大会」
大会からわずか2日しか経っておらず、しかも、参加者はあやはしや嬬恋よりはるかに少ないはずなのに、その数なんと81! 異様な量とスピードです。平均評価は40点台と前代未聞の最低水準。「よかったです!ありがとう!」と思ったときよりも「アッタマ来たぞ!ふざけんな!」と思ったときの方が表現のパワーが沸くんでしょうか? ネットってクレーム文化なのね。怖くなったわ。


主催者に対する怒り・批判の言葉が並ぶレポートの中で、心に残ったのがこの方の「怒り」のレポート

きちんと抗議をすることも大事だと思うけど、もう少し寛容になろうよ。みんな「楽しむ」ために走ってるんでしょ? お金を払って「楽しませてもらう」んじゃないでしょ? 猪苗代湖磐梯山、心地よい汗、それでいいじゃない。なんか、ここまで酷評されてると逆に情がわいてきた。私、来年も参加するぞ。主催者のみなさん、めげずに頑張れ!


......でも、熱中症で倒れる人が出なくてホントよかった。来年は最低給水だけはお願いします。そして、ランナーのみなさん、暑い時期のレースではペットボトル持って走りましょう。私はこれ使ってます。揺れなくて便利よ〜。


それにしてもこのサイト、ブログというよりレース出場記録帳みたいになってるな。いかんいかん、もっと書かなきゃ。

くーるーしさにぃ 負けた〜 いいえ〜 自分にぃ 負けた〜

――と、ザ★昭和な替え歌、これの元歌を知っているあなたは昭和人。平成なあなたのために一応元歌をはっときますね。


昨日の夜からこの自作の替え歌ばかりを口ずさんでいるワタクシです。
27日の日曜日、群馬県嬬恋村で開催された人生2回目のロードレース「嬬恋高原キャベツマラソン」が無事終わりました。タイムは1時間12分12秒。35歳以上50歳未満の女子80人中36位でした。


大会パンフレットに「日本一ハードなロードレースにようこそ」と大書されていますが、このうたい文句はマジでした。高低差200メートル。コース全体を通して平坦な場所がほとんどなく、前半は転がり落ちるように急坂を下り、後半はひたすら登って登って、上り詰めたところにゴールがあります。キツイ!とにかくキツかった!!「鉛のように重い足」という慣用句を生まれて初めて体感しました。


もとよりタイムにはこだわらず、とにかく楽しく、無理なく「走り」たい。唯一のルールは「歩かない」こと、と自分に言い聞かせて、前回のあやはし海中ロードレースはなんとか「完走」。タイムは凡庸でしたが「走り通した!」という達成感といったらなかったです。


しかし、今回は......歩いてしまいました。この日のために、月間100kmをコンスタントに走り、筋トレをし、準備万端調整万全で臨んだはずなのに......。後半8km付近からゴールまで続く最も勾配のキツイ坂の途中で歩いてしまいました。どんなに頑張っても足が前に出ない、心臓がバクバクする、目がかすむ......くねくねと続く坂はどこまでも遠く、いつになったらゴールが見えるのか見当もつかない。1mが1kmに感じられる。マジ体力の限界!


でも、私のルールは「歩かない」ことだよ! どんなにのろくてもよたよたでも、とにかく10km、走らなきゃ。ほんのちょっとでも体を浮かせなきゃ、と頭では号令かけているのですが、やっぱりダメ。体力的にきつかったのはもちろんですが、ふと気づくと周囲のランナーたちがほとんど歩いているが目に入り、「みんなが歩いてるんだもん、いいよね、私も歩いちゃえ」って思ってしまったんですよね。体力に負けたんじゃない、自分に負けたのです。


前回のレースでは、周囲のランナーたちが軽快に走っているのに吊られて、普段以上の力が出て練習の時よりずっといいタイムでゴールできたのですが、その「周りに吊られる」力が、今回は逆に作用したんですね。みんなが歩いているから私だって......という気持ちになってしまった。そもそも私は、誰のために、何のために走っているのか? みんなと足並みをそろえるために走っているんじゃない、自分のため、自分が納得するために走っているんじゃないか。なのになのに、「みんなが歩いているから私だって」なんて気持ちになってしまったことが情けない。悔しい。


今回のレースはご近所のラン友・ketket夫妻と一緒に参加したのですが、ketketさんは初レース参加ながら55分25秒という好タイムで見事「完走」。「ほんときつかったですよ」と言いながらも歩かなかったのはほんとにエライ!すなおに尊敬しちゃいます。


でもまあ、結果は不本意ですが、周囲を山々に囲まれた広大なキャベツ畑の中のコースは美しく爽快。体力的に余裕があれば記念写真撮りたいくらいでした。嬬恋村の人々による大会運営もアットホームできめ細かく、実に心温まるものでした。受付をすませると同時に手渡される参加賞の袋の中に、様々な記念品と一緒にバナナが1本入っていたのはランナーの気持ちをよくわかっているうれしい気配りでした。走った後に食べたバナナのおいしかったこと!


そして、今回実感したのは、やっぱりレースは仲間と一緒に走った方が楽しい!ということ。
スタート前に「いやあ、ドキドキするねえ」「完走できるかなあ」「とにかく楽しんで走ろう!」と励まし合い、ゴールの後には「きつかったねえ」「暑かったねえ」「でも頑張ったよ、エライ!」とお互いの健闘をたたえ合うことができる仲間の存在は、レースの楽しみを何倍にもしてくれます。ketket夫妻には長時間車の運転をしてもらい、宿の手配から何から何までほんとうにお世話になりました。つくばに着いてから居酒屋で打ち上げをしたのですが、そのときのお酒、おいしかったねえ!同じ分だけ汗を流した仲間だからこそ味わえる醍醐味です。


そんなわけで、悲喜こもごものセカンドレース。次回のレースは絶対絶対「完走」で。とりあえず照準は10月24日の久米島マラソンです。今度はハーフに挑戦するぞ!


......その前に、この強烈な筋肉痛を早く治さなければ。走り始めて7ヶ月。ここまでひどい筋肉痛は初めてです。やっぱり「日本一ハードなロードレース」はダテじゃないわ。



参加賞のTシャツと嬬恋高原キャベツ。甘くてやわらかくておいしかった!

いろいろ貼ってみた

avocadobananaさんに描いてもらった似顔絵をアイコンにしたのをきっかけに、6年間ずーーーっと同じデザインだったこのブログもちょいとイメチェン。全体のカラーを大好きなライムグリーンに変更。「嬬恋高原キャベツマラソンまであと○日」というカウンター(はてなカウンティング)と、愛用しているaurun&walkブログパーツを貼り付けてみました。

run&walkブログパーツは、その月の走行データがそのままブログに反映されます。今日6km走ったので、当月のトータルは30.8kmです。ひと月に100km走るのが目標。


はてなカウンティングではとりあえず直近の目標「嬬恋高原キャベツマラソン」までの残り日数を設定してみました。うわー、あと3週間か。かなりの激坂らしいけど、坂道走の練習全然していないよ。大丈夫だろうか。

なんにつけ「道具に凝る」「形からはいる」私は、ブログにもこうやってあれこれパーツを貼り付けて形から整えていくんだよ。さあ、明日も走ります。梅雨に入る前にせっせと走行距離を稼いでおかなきゃね。

「この香りに触れることができたとしたら」

「この香りに触れることができたとしたら」
ある「触常者」(視覚障碍者)の女性が、バラの花の香りを表現したときに使った言葉です。視覚以外の感覚で、花や植物を認識し感じ取るのに、視覚以外の感覚をとぎすましているからか、私たち「見常者」には思いもつかない発想が出てきます。
「香り」に「触れる」。彼女は、彼女の世界の中で、私たちには触れられない何かにたくさん触れているのでしょう。

樹木や草花を愛おしむ、彫塑を作る、音楽を作る、写真を撮る(!)、「私の好きな色」について語る......それぞれのやりかたで、自分なりの「美」を感じ取り、表現している「触常者」である彼・彼女たちへのインタビューが繊細で冷静な映像で描かれます。
フォトグラファー・田嵜裕季子さんによるビデオ作品eight invisible storiesつくば市民大学にて。

結婚14年目の記念に

6月で結婚14年目を迎える私たち。大きなケンカも事故もなく、ここまでつつがなく暮らしてこられたのはひとえに、ひとえに!私の器の大きさによるものでしょう! 


しかしまあ、一緒に暮らし始めたのはつい最近のような気がするけど、もう14年も経つのか。ちなみに私たちが結婚した年、大相撲初場所の優勝力士は若乃花春場所貴乃花夏場所は曙だったんだって。この三人の力士の現在地点を見ると隔世の感がありますねえ。


で、私がweb日記を書き始めた頃から交流のあるavocadobananaさんに、ひょんなきっかけから、記念に似顔絵を描いていただくことになったのです。


オットのスナップ写真と、私の過去20年間でサイコーによく撮れた、まさに「奇跡の一枚」の写真をメールで送って待つこと数日。今日届きましたよ! いやね、もうこれがね、すんごおおおおおおおおくステキ! ヒデキ感激志茂田景樹!超うれしいできあがりです。あまりにも嬉しいんで全世界に公開して自慢しちゃいます。



これはオット。おでこのあたりとか、笑ったときのしわ、右目の涙袋のとこにある小さなほくろまで反映されていて、すごくオットっぽいです。いや、実際のオットより1.5倍くらい性格良さそうかな。


で、これが私。

どうよどうよ? 実際の私を見たことがある人ならわかると思うけど、私がむちゃくちゃ気合い入れてヘアメイクして、光線の具合とか表情とかがベストのタイミングだったらこんな風になる、というまさに奇跡の一瞬を切り取って頂きました。あと、実物の75%くらいに細く見えるところも気に入ってます。


ほんとうれしいなあ。ここ数年で一番うれしい贈り物です。今私がぽっくり逝ったらこの絵を遺影にしてもらうんだもんねイエーイ。


avocadobananaさん、ありがとうございます。この絵は我が家の家宝です。これからもこの似顔絵のようににっこり笑って末永く仲良く暮らせるように精進いたしますね!

名古屋メシをひとかじり

名古屋行ってきましたよ。と言ってもオットの仕事の手伝いだったので、自由時間はほとんどなく。楽しみにしていた名古屋メシも最初の夜に手羽先、帰りの新幹線に乗る直前に駅ビルでひつまぶしを食べたのみでした。
手羽先はtwitterで情報提供してもらった塩こしょうがっつり系の「世界の山ちゃん」で。

手羽先と串味噌カツ。ここには写っていないけどどて煮も。どれもおいしかったけど、どれもすっごく濃い!! 「あじくーたー」な沖縄で育った私は、かなり濃い味に免疫ある方だと思うけど、その私ですら負けそうになるくらい濃い。この串カツ一本だけでご飯3杯くらいいけそう。


帰り際に駅地下で食べたひつまぶし。清水ダイブで「ひつまぶし」を頼んだ。刻んだうなぎが2段になっていてたっぷり。駅の中だから「注文してから職人がじっくり焼き上げます」っていうんじゃなかったけど、皮の部分がカリカリでタレもそれほどしつこくなく、最後のお茶漬けのだしもお上品な味でおいしかった。鰻大好き。


今回は食べるチャンスがなかったけど、味噌煮込みうどんとかあんかけスパとか、名古屋メシっていろいろあるけど、みんな濃いよねえ。名古屋の人っていうのは「煮詰めた味」というのが好きみたい。おいしいけど、塩分とか血圧とか、ダイジョブか?

しかし、せっかく二泊三日も名古屋にいたのに、観光もできず食べ歩きもできない欲求不満の旅だったわ。その分、新たな出会いもあったけど、やっぱり旅行は遊んで呑んで食べて、よね。今回は「旅行」じゃなくて「出張」だったということで、次回にリベーンジ!