バンザーイ、ナシよ

tokori2007-07-30

学生の頃、友人が「俺、開票速報の特番って好きなんだよな。投票しなくてもあれだけは見ちゃう。夜通し見ていると、『自分は今!政治に参加している!』って気になれて気分いいんだ」と言っていた。


開票速報特番、よく考えたら不思議ですよね。何カ所も中継車を出して分刻みで党首にインタビューして「今の心境はっ!?」って訊いてまわっているけど、あわてて「速報」なんか打たなくても一晩寝れば結果は全部出そろうのにね。それでも、テレビ各局が総力を挙げて特番を組むところを見ると「開票速報ファン」というのは本当に多いんだろう。


というわけで、昨夜はNHK教育以外は全部特番。我が家でも缶チューハイ片手に「ほー」とか「へー」とか「あれまあ」とか言いながら速報特番を見ていた。


そしたら、オットが
「もし、万が一、ボクが選挙に立候補して当選しても、絶対にバンザイはしないからね」
と言う。は? なにを藪から棒に?
「だって、バンザイって誰がやってもすっげえ間抜けに見えるじゃん? 超ダサイよ」
ううむ、確かに。
「それから、出馬表明しても胸にでっかいリボンはつけないからね。たすきも掛けないから」
ふーん......って、あんたっ、どっかから立候補する気っ? しかも当選する気っ?? なにか固いものに頭ぶつけたのっ??
「いや、そんな気全くないし、ありえないけどさ。なんでああいうダサいスタイルが連綿と受け継がれているのか不思議だなと思って」
ああ、びっくりした。自分のオットが又吉イエスになるのかと思ったわよ。


確かにバンザイのポーズって間抜けだ。降参することを「バンザイする」とも言うけど、なるほど思いっきり無防備で威厳がない。あなたに服従しますとでも言っているようで、とても勝者のポーズじゃない。せっかく勝利したんだからもうちょっとビシっとキメてもいいんじゃないか。


そういえば、昔は選挙に当選したら片眼のダルマに筆入れするという儀式もあったけど、最近見ないね、あれ。誰かやってるのかな?


それにしても、いったいあと何百年たてば自分の投票行動が報われる日が来るのか。一度でいいから開票速報見ながら「やったぜ!」とか言ってみたいもんだわよ。社民・共産の存在感なんてまさしく風前の灯火。「確かな野党」じゃなくて「かすかな野党」だよ、こりゃ。


しかしなあ、丸川珠代が当選してベテランの保坂三蔵が落ちるって、あーた......。自民党にとっては悪夢のような展開だな。選対本部長の平沢勝栄はお通夜みたいな顔してたし。丸川珠代自身も当選してもそうとう肩身狭いだろう。いやはや。


※今日の日記のタイトル、出典がわかるあなたは同世代♪