朝から曽我さん一色のテレビ。見え見えの選挙パフォーマンスでいささか辟易していたけど、２年ぶりに家族と再会した曽我さんの様子はやはり胸を打つ。拉致被害者の中でもとりわけ口重く、感情表現が控えめだった曽我さんだっただけに、夫であるジェンキンズ氏にだきついて、強烈なキスを浴びせかけた姿には驚いた。彼女が北朝鮮でジェンキンズ氏と結婚した経緯にはいろいろあるだろう。普通に男女が出会って恋が芽生えて......という「自由恋愛」ではおそらくなかったはずだ。けれども、あの再会シーンは、この数奇な運命にもてあそばれた一組の夫婦、家族の愛情と絆の深さを十分に表していた。
