サーヤの婚約

ついに婚約。36歳と39歳のカップル。いやあ、感慨深いものがあります。さぞかし周りはホッとしているだろう。


サーヤと私は一つ違いの同世代ということもあって、常に気になる存在だった。紀子さん・雅子さんなどの華やかなロイヤル・ロマンスが喧伝される中、ひとりひっっそりとバードウオッチングしたり、盲導犬の訓練をしたりしていたサーヤ。30すぎたあたりから「お婿さん候補」の噂もめっきり途絶え、「サーヤの結婚=NGワード」っぽくなってたような気がする。私は、いいじゃん、別に結婚だけが女の幸せってわけじゃないし、独身を貫いて皇居でずーっとお母さんの支えになってあげれば? お母さんもそれを望んでいるだろうし、誰よりも「ご公務」がサマになっているんだから――とか思っていたんだけどね。


彼女に関しては、熱狂的なアニメファンで、雑誌「アニメージュ」に匿名で似顔絵を投稿しているんだけど、住所が「千代田区千代田一番地」なのでバレバレとか、お付きの者に同人誌を買わせるとか、さだまさしのファンでお忍びでコンサート行っているとか、いろんな都市伝説があったけど、アニメファンというのはかなり信憑性があるよね。今はコンタクトになっちゃったけど、20代後半くらいまで銀縁のメガネっこちゃんで、あれはいかにもアニメが好きそうな感じだった。


で、今回発表になった黒田氏。真面目そうで頭良さそうで、いかにも両家のおぼっちゃまって感じの品行方正オーラが漂う好青年(「青年」というにはいささか苦しいか)だけど、なんというかその〜、ずいぶん退屈そうな人よね。まあ、お互いが納得しているんだったらいいけどさ(というか、もう四の五の言ってられないくらいせっぱ詰まっていたんだろうけど)、サーヤには、もっとこう、パワフルでワイルドな雰囲気の人がいいなあと思っていたんだけど。イメージとしては石黒賢。いいと思わない、石黒賢? ワイルドでパワフルだけど、おぼっちゃま風な雰囲気が皇室向きだし。サラブレッドだし。


生まれてこの方、ずーっと皇居の中で緑や犬や小鳥に囲まれて、お母さんと一緒に、静かに、お行儀よく暮らしてきたおとなしいサーヤ。降嫁したら、もうちっと変化に富んだエキサイティングな生活をして人生を謳歌してもらいたいんだよね。


黒田氏は外車好きらしい。サーヤがお嫁入りしたら、持参金で真っ赤なポルシェのオープンカーでも買って、首都高を時速200キロくらいでぶっ飛ばして皇居に乗り付けて、派手に「お里帰り」させてあげるとかさ。それくらいのことやってあげれ。


まあ、あの黒田氏じゃ無理だろうな。乗ってる車も伝統的な英国車らしいし。それに元皇族のお嫁さんもらうとなったら、自家用車も「国産」のおとなしめのヤツに替えるようにお達しがあったりするんだろう(トヨタのクラウンとか)。ほんとにご苦労様な話である。


それにしても、サーヤもついに「負け犬」卒業か。どうせ来週のAERAあたりが「サーヤ結婚で焦る『負け犬』キャリア女性」なんつーベタな特集を組むんだろうけどさ、サーヤの結婚と我が身を重ね合わせて考える女性なんてそうそういないってば。


とにもかくにも、めでたく婚約の運び。お幸せに。一番ホッとしているのは雅子さんかもね(笑)。