藤原紀香

藤原紀香

毎週楽しみに見ている英語でしゃべらナイトhttp://www.nhk.or.jp/night/、今週は藤原紀香。戦火で荒れ果てたアフガニスタンに赴き、自ら現地の子どもたちの写真を撮り、展覧会を開く。番組内では、NYのインターナショナルスクールの子どもたちに、写真を見せながらディスカッションしていた。
流暢な英語にびっくり。そして素人の域を超えている力作の写真にも感心した。

アフガニスタンから戻って、10日ぶりに自宅に着いて白いご飯とお味噌汁と納豆を食べたとき、涙がでてきました。今、日本で当たり前のように送っている生活がいかにありがたくて、幸せなことか。それは世界に目を向ければ当たり前ではないのです。私が会って、話をして、遊んで、手をつないだ子供たちは長い間続いた内戦で医療や教育などの社会的生産基盤が破壊された中で暮らしていました。字が読める女の子は10人に2人しかいません。でもタリバン支配時代は禁止されていた「学校に行って勉強する」ことが楽しくて仕方ないという子ばかりで、毎日片道2時間、往復4時間歩いて地雷地帯を避けながら学校に通っています。アフガンの大地で一生懸命、たくましく生きている子供たちから、私は逆にパワーをもらいました。そして自分にも渇をいれなくてはと思いました。

 皆さんから「では、私はアフガンの子供たちに何ができるでしょうか?」というメールなどがたくさんきています。私は、アフガンの子供たちに関心を持った人なら誰でも、何処にいても何かできると信じています。それぞれが果たしている社会での役割を生かして出来ることがあるのではないかと思います。アフガニスタンの人々に、遠く離れていても私たちは見守っているということを、そしてこの広い世界の大切な一部だということを伝えなければいけません。

 アフガニスタンのレポートは番組などで放送されましたが、それだけではなく、もっともっと多くの方々に今回体験したことを様々な形でお伝えすることができればと思っています。

‘感じてきたものを伝えること’が今の私にできることなんじゃないかと。

彼女は本気だった。本気でアフガニスタンのこと、日本のこと、世界のことを考えている人の目。どんなドラマやCFよりも、この時の彼女は魅力的だった。

日本では、愛や恋以外のメッセージを発信しようとするエンタテイナーを小馬鹿にする雰囲気がある。いわく偽善だ、軽薄だ、人気取りだ。キヨシローは糸井重里に苦言を呈されたし、インリン・オブ・ジョイトイは「嫌いなグラビアアイドル」にランクインされる。藤原紀香の活動も「ぬるい慈善活動」と揶揄するムキも当然あるだろう。

でも私は応援するよ。才能や美貌で多くの人を振り向かせる力のある人は、もっとどんどん発信していい。メッセージの中身がどうであろうと、「メッセージを発すること」そのことは、誰にも非難される筋合いのものではない。