シネマコリア2004

オー!ブラザーズ

日本未公開の優れた韓国映画を夏にまとめて自主上映するこのイベント。今年は愛しのイ・ジョンジェ様主演の「オー!ブラザーズ」(日本では一般未公開)が上映されるというので、喜び勇んでチケットをゲット。よんひゃんさんを道連れに大森まで行ってきた。上映作品4本のうち、観たのは
「オー!ブラザーズ」http://www.seochon.net/korean_movie/movie/ohbrothers.htm と「品行ゼロ」の2本。

「オー!ブラザーズ」。久しぶりにスクリーンで観るジョンジェ様は、まさに匂い立つようにセクシー。とくに耳のしたから首までの鋭角なラインが美しい。最初の三十分は、ジョンジェ様を目で追うのに忙しくて、ストーリーをまったく把握せず。途中、ジョンジェ様がおへそを見せるシーンがあるのだが、私の大好物のきりりと引き締まったカニ腹がちらっと見えて、もう、それだけでご飯10杯くらいいける感じ。ごちそうさまでした。中盤、興奮が収まってからはストーリーに集中、笑って、泣いて、最後はほろり。ジョンジェ様にぴったりの内容で最後まで十分楽しめた。いつになるかはわからないが日本での公開も決まったらしい。

「品行ゼロ」は、まったく予備知識がなかったので実はあまり期待していなかったのだが、これが予想外の拾いもん。80年代の高校生たちの「青春群像劇」(我ながらダサイ括りだ(笑)なのだけど、一つ一つのシーンが実によく練られていて、音楽や小道具などにひねりが効いている。役者もみなうまい。脚本もよい。ちょっと前に観た村上龍原作の映画「69」と似たようなテイストの作品だけど、私はこっちの方が数段面白いと思った。(話は変わるけど、韓国の学生生活の描写などをみると、体罰やしごきが頻繁に出てくるし、どんな不良でも、いちおう先生や父親の言うことは聞く。日本と較べて「父権」がすごく強い国なのね〜とため息がでる。学生はさぞかし窮屈だろう。尾崎豊みたいな青春のカリスマはいないのかしら?)

上映後、監督とのティーチインがあって、これもまた興味深かった。どの監督もみな若い。役者も制作者もみんな「今が旬!」って感じ。このイキの良さが昨今の韓国映画の隆盛を支えている。「韓流」は、一時のブームに惑わされず、きちんと定着してもらいたい。そして、これからも上質の作品をどんどん輸出して欲しい。なにせ、私が今年観た映画の8割はコリアンシネマだもんね。これからもどんどん観るぞ〜。

帰りは新宿でNOBさんも合流してのディナー。ここはわんこそば屋か?っつーくらい料理が出てくるのが早くて、食べるのに必死でろくにおしゃべりできなかったのが残念。おいしかったけど。
ちなみに今回使ったお店はここ。http://www.rouben.co.jp/top.html