惚れちゃう踊り

エイサー

筑波大学は我が家からチャリで十数分である。筑波大生のid:miyadaiさんが学祭でエイサーを舞う、というので、ご挨拶がてら見学に行く。エイサーとは、力強い太鼓と勇ましい掛け声が特徴の、沖縄の盆踊り。勇壮で、ダイナミックで、躍動感にあふれていて、一度見たら絶対やみつきになる。エイサー大好き。


9,10,11と行われるはずだった大学祭は、首都圏を襲った台風のため初日は中止になってしまったけど、昨日はなんとか天気も持ちこたえ、エイサーも無事決行。


図書館前の特設ステージではエイサーのほかに、ヒップホップダンスやアカペラグループの演奏など、「若さ炸裂! 青春です!」って感じのプログラムが満載。観客(ほとんど学生)が「ふー!」とか「いえー!」などとノリノリで盛り上がっている中、私とオットは「おうおう、若者の諸君、がんばってるなあ、元気だなあ」と腕組みして目を細めて見ていた。大学生の頃と精神的にはあまり変わっていないつもりだけど、やっぱり、私たちはもう学生じゃないのね......とちょっと寂しくもなったりして。


で、エイサー。張り切って最前列に場所を取ったら、太鼓と衣装に身を固めたエイサー軍団がスタンバっている場所で、本番を直前に控えて武者震いしているid:miyadaiさんにあいさつすることができた。彼とは初対面だったんだけど、同じ沖縄出身で、しかも私の実家の隣町の出身ということもあり、なんだか弟みたいな親近感を抱いていた。実際に会ってみたid:miyadaiさん、銀座の街中で見かけても、「あ、うちなーがいる!」って思うだろうな、ってかんじの、純然たる「うちなーじらー」(沖縄顔)のぷりてぃボーイだった。miyadaiさんだけじゃなく、スタンバっていたエイサー軍団はみんな、彫りの深い顔立ち、濃い眉毛、つぶらな瞳、びっちり生えたまつげ、のうちなーじらーがたくさんいた。沖縄以外でこんなにたくさんのうちなーじらーに囲まれたのは久々で、ざわざわと騒ぎ出す「民族の熱き血潮」(笑)。


筑波大学沖縄県人会によるエイサーはこの日のラストのプログラム。いやあ、すばらしかったです。なとんどー!(よくやったね!)。太鼓を片手に勇壮に足を上げ、飛びはね、要所要所でバシッとキメのポーズをとるエイサーはほんとにかっこいい。男を普段の5割増しくらい男前にみせる踊りである。エイサーを勇壮に舞っている兄ちゃんにフォーリンラブしちゃって、結婚してしまうことを「エイサーニービチ」というくらい、エイサーを舞っている男性はかっこよく見えるんである。惚れてしまうのも宜なるかな。観客からも「うわー超かっこいい!」「すげー」などと感嘆の声が漏れ聞こえたもんね。そうよ、うちなーのニーセーター(若者たち)、かっこいいでしょ?
 
筑波大県人会のエイサーはそうとう練習していたと見えて、私が想像していた以上に充実した内容の演目だった。なにより、大学の県人会にこれだけたくさんの学生が集まって沖縄をアピールしようとしている、その心意気がうれしいじゃないですか。たとえば埼玉県人会で、千葉県人会で、これだけの人が集まりますか? 故郷のためにこれだけ熱くなれますか? さすがうちなーんちゅの結束力。お姉さんはうれしかったよ。


エイサーが終わった後は、観客もステージになだれ込んで大カチャーシー大会になった。昨今の沖縄ブームでカチャーシーの認知度はかなり高くなっているとみえて、観客は「待ってました!」と言わんばかりに踊り出す。私もオットも踊った。留学生も、外国人教師も、みんな弾けて踊りまくっていた。この日のプログラムのラストをしめるにふさわしい華やかなステージだった。いやいや、いいもの見せてもらいました。皆さん、id:miyadaiさん、いいもの見せてもらってありがとう。お疲れ様でした。


関連サイト
http://www.ocvb.or.jp/Multi_Search_List/Multi_Contents_Detail/esel/ja/0600000086/contents.html