2分でわかる「冬ソナ」

BS・地上波を合わせて再放送に次ぐ再放送、特番や関連イベント、関連本など、NHKと柳の下のドジョウをねらった輩による、まさに骨の髄までしゃぶり尽くすかのような「冬ソナ商法」真っ盛りであるが、私は最初の2,3回を見ただけで、挫折。ついぞこのドラマにハマることはなかった。
この手のベッタベタ・コッテコテのストーリー展開は嫌いじゃないんだけど、やっぱり周囲であまりにもヒートアップしすぎていてついつい引いてしまったというのと、ヨン様がまったく好みのタイプではなかったから。

というわけで、韓国産ながらもはやニッポンの「国民的ドラマ」の様相を呈している冬ソナについて、基本的な知識がほとんどない。そもそも、ミニョンというのがオトコなのか女なのか地名なのかも判然としないくらいなのだから。そんな「冬ソナ音痴」の私に、2分で「THE!冬ソナ」の話の流れを解説してくれる記事に出会った。これさえ読めば「what's 冬ソナ」のおおまかなアウトラインがつかめる、すばらしいダイジェストである。この記事によると「冬ソナ」とはこういう話らしい。

――ユジンとチュンサンは好き合う。チュンサンは事故で死ぬ。ユジンはサンヒョクと婚約する。チュンサンそっくりのミニョンが現れる。ユジンとミニョンは好き合う。チェリンは邪魔をする。ミニョンは実は生きていたチュンサンで記憶喪失にかかっている。ミニョンは記憶を取り戻す。サンヒョクとチェリンは振られる。チュンサンとユジンは結ばれかけるが異母兄妹だったことが判明するがそれが間違いだったことが明らかになるがチュンサンはアメリカに旅立つがユジンと奇跡の再会を果たして二人は結ばれる。
 
さっき、ゲーム攻略本と書いたが、もしかしたら「冬ソナ」はRPG化したらいいかもしれない。まだされていなければの話だが。

朝日新聞2004.10.17夕刊 読書欄 
岸本佐知子ベストセラー快読」/『もうひとつの冬のソナタ』の解説より

よし、だいたいわかった。これで私も冬ソナ通。冬ソナRPG化、いいかも。テレビゲームとは無縁だったお母さんたちにもきっとバカ売れするだろうな。NHK、やらないかな。

......ていうか、すごい話だな、「冬ソナ」。それにしても、韓国にはドラマや映画の脚本に「記憶喪失」「交通事故」の二つを必ず盛り込まなければならないという条例でもあるのだろうか。