歴史的な誕生日

たわしも今年で90歳

1月10日は義父の誕生日。義父の好きな貝類のネタ中心に握ってもらったお寿司、茶碗蒸し、ほうれん草のおひたし、しじみのおみそ汁、レアーチーズケーキで、簡単な誕生日祝いをした。


5,6年前からめっきり足腰が弱ってきて、最近はリビングの窓辺に置いてある揺り椅子に日がな一日腰掛け、うつらうつらして過ごしている義父だが、それでも、トイレやお風呂、着替えなどは自力でこなし、朝起きると、きちんと洗顔しブラシで念入りに髪をとかして身繕いをする。寝癖のついたままの頭で半日過ごす私よりはるかにきちんとしている。


で、そのお義父さんは、大正4年生まれで今年は卒寿、90歳である。90歳! ニッポンの平均寿命を遙かに超えた立派なご長寿である。スバラシイ! 長生きは三文の得!(←ちょっと違う)


ちなみに、90年前、1915年とはどんな年だったのかな?とこのサイトで調べてみると......


――大正天皇即位の礼......。なんか、いきなり「日本史」の世界なんですけど。

  • 新商品・ヒット商品
    • 文房具 スクリューペンシル

当時あった「繰出鉛筆」を構造や外装を変えて使いやすいようにしたニッケル製の筆記具。芯の出方が安定し、金属製にしたことで手になじむようになった。国内での反応は悪かったが欧米で注目されヒットした。シャープペンシルの原型

    • 亀の子たわし

「食器洗浄用・炊事器洗浄用・室内用具洗浄用・浴室洗面所備へ付・泥物其他不潔物用」の宣伝文句で普及


そうか、義父はシャープペンと亀の子だわしと同い年なのか。

  • 流行語
    • 「今日は帝劇、明日は三越


元祖有閑マダムの合い言葉ね。


漱石ですか。こりゃまた「文学史」の世界ですな。もはや古典文学の「硝子戸の中」がベストセラーになった年。今の中・高生って、漱石の小説の単語とか会話とか、理解できるかしら?(私もかなり怪しいケド)


そして一番びっくりしたのがこれ。

♪いのち短し 恋せよ少女(おとめ)
  朱(あか)き唇 褪(あ)せぬ間に
  熱き血潮の 冷えぬ間に
  明日の月日は ないものを

んまあ、なんと情緒あふれる美しい歌詞でしょうか。重みが違います。さすがです。これぞ大正浪漫。唄は代につれ代は唄につれ、そして90年後のヒット曲がマツケンサンバで踊りあかそう、アミーゴ!ですからねえ。


また、こちらのサイトで調べたところによると、義父と同じ1915年に生まれた有名人には、エディット・ピアフフランク・シナトライングリット・バーグマンがいます。ということは、バーグマンと亀の子だわしもタメなのか。


なにはともあれ、お義父さん、お誕生日おめでとう。これからも元気で長生きしてね。