国生さゆり

昨日のロンドンハーツで、番組の名物コーナー「格付けしあう女たち」のキーパーソン・杉田かおる電撃入籍のニュースを聞いた負け犬・格付けメンバーたちの反応、という映像がちらっと流れた。

  • 青木さやか「ずるい!(ブチ切れ) これじゃ、私がコージ*1と今結婚しても勝てない」
  • 梨花「2004年って負け犬の時代で、ぶっちゃけ私も負け犬に乗っかって仕事増えてたのに、代表の杉田さんが勝ち犬になっちゃったら、2005年って勝ち犬の仕事ばかり増えちゃうじゃない!」
  • 杉本彩「いったい何があったんでしょうねえ(笑)。杉田さんを奥さんにするなんてなんて奇特な方」
  • 飯島愛「――(絶句)。結婚を機にキャラ変えたりしないで欲しいですね」
  • 青田典子「ありえない! 地団駄踏みたくなるこの気持ちをどうすればいいの?」


とまあ、自分たちの役割をきちんと認識した冗談半分・やっかみ満載のコメントを寄せていたのだが、ただ一人国生さゆりは、スタッフから第一報を告げられて

「うそ〜! おめでとうございます!! よかったねえ!」

と心からうれしそうに祝福していた。


もちろん、国生さゆり以外の「負け犬」メンバーも、杉田かおるを祝福する気持ちはあるんだろうし、テレビウケするためにわざと露悪的に振る舞っているんだと思う。でも、国生さゆりのコメントには、やっかみとかテレビ映えとか、そういう打算がみじんも感じられなくて、ほんとうに本心から、素直に出てきた感じで、ゲーノー人ぽくなくて、とても感じがよかった。


オンナもある程度の年齢になると、同世代・同環境の仲間の成功や幸せを素直に喜べなくなる。久しぶりの友達にあっても「彼女は私より幸せか、いい思いをしているか、ラクしているか?」と自分の境遇と比較して厳しくチェックを入れたりして、なかなか虚心坦懐に自分の心をさらけ出したりはできなくなるものだ。どうにかして「相手より上にいる自分」を確認したくてしょうがない。ましてや虚像と見栄の世界・ゲーノー界の住人ならなおさらのこと。


でも、国生さゆりの「おめでとう!」は、杉田かおるの幸せを素直に祝福している友達としての愛情がこもっていた。なかなかあんなふうにはなれないよ。私でも、近しい人がどっかの大富豪と婚約した、なんていったら、もちろん祝福はするけれど、「マジ〜? なにそれ〜? どうやってだましたの?」と冗談交じりのやっかみのひとつも混ぜずにはいられないと思う。反射的に「おめでとう」ってなかなか言えないよ。


過去にはずいぶんスキャンダルがあったし、離婚もしたし、私生活では必ずしも順風満帆とは言えない彼女だけど、いいヤツなんだろうなあ。ちょっと感動した。

*1:青木と同棲中の彼氏。沖縄県石垣島出身