ニュースへの耐性

日曜日の情報番組には、たいてい、この一週間のニュースをダイジェストでまとめて放送するコーナーがある。遅めの朝食をとりながらそのダイジェストニュースを眺め、タレントの好き勝手なコメントを聞き流しているんだけど、ここ最近、つらいニュース、悲しいニュース、腹が立つニュースばかりで、いたたまれずにスイッチを切ってしまうことがしょっちゅうだ。さっきも、安城のスーパーの事件を詳細に、ことさらセンセーショナルに報じているニュースにたまらなくなってテレビを消したばかり。平常心でニュースに向き合えない。ものを食べたり飲んだりしながらニュースを見ることができない。


普段の私は、社会や時事問題についてそんなに真剣に考えているわけではないのだけど、ここ最近は、ニュースに登場するのは、右を向いても左を向いても不愉快な事象・不愉快な人物ばかりのような気がして、目にするだけで気が滅入る。飛び込んでくるニュースのどれもこれもに、すごくリアルな嫌悪感を抱いてしまう。ニュースに対する耐性が著しく低下してきている。


私を取り巻く世界が、こんな社会にはなって欲しくないな、こういう世界はイヤだな、と私が思う方向にどんどん進んでいるような気がして、毎日毎日、ニュースを見るたびに少しずつ絶望している自分を感じる。


スイッチを切って、音楽を聴いたり、社会や世界とカンケイのない、くだらないバラエティや料理番組で現実逃避。ああ、もうすぐ、NHK*1の「のど自慢」の時間だ。あの番組なら、少なくとも、不愉快な思いはしない。

*1:NHKと書くだけで、不愉快なニュースの数々が浮かんできて、またユーツになるけどさ