残していったもの

数年来の男友達が3月一杯でつくばを離れ、仙台に転勤することになった。そう頻繁に会う仲ではなかったけど、ほんとにいい人で、私もオットも非常に近しく感じていた人なので、いなくなってしまうのはとても寂しい。先週末の送別会ではダダ泣きしてしまった。感極まって私が嗚咽していたら、「え? とこりさん、泣いてるの? ホント泣き?」と言った人がいた。なんだよ、私は嘘泣き専門かい!


それはともかく。仙台に発つ直前、彼が、「荷物に収まりきらなかったものがいろいろあるんだ、とこりさん、よければ使って」と使いかけの調味料やら洗剤などの雑貨をいろいろ持ってきた。そうそう、引っ越しって、こういう半端な荷物の処分に困っちゃうのよね。もちろんよろこんで引き取りますとも。


で、彼が段ボールに入れて持ってきてくれたハンパ品は以下の通り。

  1. エキストラバージンオリーブオイル(使いかけ)
  2. 果実酒を漬けるガラスボトル(カリン酒のにおいつき)
  3. アップルミントの鉢植(見事に繁っている)
  4. 台所クリーナー(100%天然素材・弱アルカリ性のエコ商品)
  5. 籐のランドリーかご
  6. タッパー容器


ちなみに彼は35歳、独身。仕事はお堅い理系のエンジニア。
なんか、とっても「キチント奥さん」って感じじゃない? カリン酒を漬ける独身男なんてそうはいないわよ。掃除はおろか、料理も洗濯もロクにしない男が多い中、ベランダガーデニングはしているし、エキストラバージンオリーブオイルや天然素材のクリーナーを常備してるんだもん。しかもこのクリーナー、普通のスーパーでは売っていない通販専門商品。きれい好きであるばかりではなく、環境問題への関心の高さをうかがわせます。


結婚したら率先して家事を手伝ってくれる、いいダンナさんになるだろうな。人柄もいいし、高学歴だし、職場は大手だし、仙台へは栄転だし、かなりポイント高いですよ。我こそは! というシングル女性の方がいらっしゃいましたら、私まで連絡を。