トロピカル小包

沖縄の実家から小包が届いた。どっさりのトロピカル食材。気分は常夏。

  • パイナップル――甘くておいしい県産パイン。食べ過ぎると強い酸で舌がビリビリしてくる。
  • 青いパパイヤ――千切りにしてツナと炒め合わせて食べる。これがパパイヤチャンプルー。沖縄では定番のお総菜。
  • ドラゴンフルーツ――県産マンゴーと並んで最近人気の出てきた果物。沖縄でも流通するようになってから日が浅い。主な購買客は観光客。実は私も初体験。中の果肉が赤いものと白いものがある。母曰く「赤の方がおいしい」。
  • グァバ――実家の裏庭でとれたもの。南国のフルーツ特有の、かなりクセのある香り。私はちょっと苦手......
  • ゴーヤー――これも実家の裏庭でとれたもの。すごいな、うちの裏庭。私が小さい頃はパパイヤやバナナもとれたぞ。
  • アンダンスー――中央の、サンニンの葉にくるまれているのが、母特製のアンダンスー。「アンダ=油」+「ミス=味噌」で、アンダンスー(油味噌)。甘めの米味噌に黒糖と茹でた豚バラ肉の角切りを加えて炒って練ったもの。白いご飯と一緒に食べると最強。小麦粉で薄いクレープ(ヒラヤーチー)を焼いて、アンダンスーをぬって巻いて食べても最強。

ちなみに、サンニンの葉っぱで食べ物をくるむのは母の得意技。高校の頃のお弁当のおにぎりもこうやって葉っぱでくるんで持たせてくれた。今では「なんてしゃれた演出!」と思うけど、当時は原始人みたいでイヤだった。


果物を盛っているカゴは「サギジョーキー」といって、昔の沖縄の民家で日常的に使われていたもの。高温多湿な沖縄では、食べ物が傷みやすいので、余った料理などはこのカゴに入れて、風通しのいい軒先にぶら下げて通気をよくして保存したのだそう。冷蔵庫が発達した現在では、サギジョーキーを使う家庭も少なくなり、もっぱら調度品扱い。なかなかの高級品らしい。


朝晩めっきり涼しくなって、すっかり秋の気配だけど、母からの小包で一気にトロピカルに逆戻り。母ちゃん、いつもありがとよ。てゆうか、もう少し量を加減して送ってくれないかなあ。いつもいつも大量すぎて持てあましてしまうんだけど......


明日の夜はゴーヤーチャンプルーだ(嫌いだけど......)。