熟女ランデブー
この週末は、「見たこと聞いたこと」のくりさんと一緒に唐津・呼子を巡る旅に出ておりました。熟女ランデブーである。すでにくりさんの日記にも書かれているけど、ふるさと佐賀県をこよなく愛するkuriさんの鉄壁のガイドには感動しまくりであった。虹ノ松原や七ツ釜などの絶景ポイントをくまなく押さえ、名物イカの活けづくりを堪能しまくり、地味ながら趣味のいい唐津焼のお店であれこれお買い物。グルメ・観光・買い物とすべてにおいてバランスのとれた、ひっじょーに充実した、楽しい旅であった。
呼子はイカの名産地。街中いたるところで、こうやってイカが干され、スルメや一夜干しの屋台が軒を連ねている。
呼子で一番の人気店「河太郎」にてイカの活け作り定食でお昼ご飯。お昼前に着いたのにすでに長い行列ができていて仰天した。まさか佐賀に「行列のできる店」があるとは思わなかった(笑)
1人丸ごと1はいの活け作り、ゲソの天ぷら、イカシュウマイ、お吸い物、ご飯、みそ汁といった内容。まさにイカづくし。さすがに名物だけあって、透明でキラキラ輝くイカの刺身は甘くてコリっとしていて今までの私の「イカ観」を変えるものだった。
旅館「松の井」にて宿泊。格調高い唐津焼の器に美しく盛りつけられたお料理の数々。メインディッシュは、またしてもイカの活け作り(笑)。この日だけでイカを3はい食べた。一生分のイカを食べ尽くした感じ。
食事の後は、ホークス対ロッテのプレーオフを見ながらだらだらとおしゃべり三昧。
主な話題は以下の通り。
- 山口百恵が昭和の芸能界に残した偉大な足跡について
- 和泉元彌の今後について
- マツケンの再婚について
- 押尾学のオレ様っぷり
- 「ガラスの仮面」名場面集
- 我が青春の少女マンガ
- 昭和の芸能ゴシップ総まくり
- 愛ルケの今後を大胆予想
- 愛ルケの映画化を憂う
そしてなんと言っても極めつけは
web日記界の大奥二人による「日記才人」「テキスト庵」の地獄耳トーク
私はこの日5時起きでそうとう疲れていたはずなのに、ゴシップ好き・芸能好きに関してはウマが合いまくるくりさんとのお泊まりである。眠気も疲れもどこへやら、あとからあとから話の種は尽きず。「もうそろそろ寝ようか」と、電気を消した後、なんだかんだと1時頃まで語り明かしてしまった。
翌朝起きたら、昨夜のしゃべりすぎで二人とも声がガラガラ。
「いやー、よくしゃべったねえ」
「話は尽きないねえ」
と苦笑していたら、朝のワイドショーに、15歳で文芸賞を受賞した三並夏さんの授賞式における立派な挨拶の様子が流れ、昨夜の会話の内容のなさと引き比べ、思わず赤面してしまう私たちであった......
正直な話、くりさんがいなければ、わざわざ佐賀まで旅行に行こうなんて思わなかったと思う。しかし、ひょんなことからくりさんと知り合い、親切にガイドされて、おいしいものを食べて、楽しく遊んで、佐賀ってなんていいところなんだ! 佐賀、サイコー、また絶対来る!と心に誓うくらい、佐賀が大好きになったのである。
くりさんと唐津で別れた後は、博多に移動。博多在住のお友達にあちらこちら案内してもらい、またまたおいしいお酒と魚。この友人もくりさんも、いずれもweb日記という媒体を通して知り合った、はかない細いつながりである。しかし、どこの馬の骨ともわからぬ私の日記を読んでくれて、好意を持ってくれて、こんなにも親切に歓迎してくれる友達ができたということに、今さらながらじーんと感動するワタクシ。
旅の最終日、1人で柳川の北原白秋記念館を訪ねた。
白秋は
からまつの 林を過ぎて
からまつを しみじみと見き
からまつは さびしかりけり
旅ゆくは さびしかりけり
とうたったけど、気の合う友人と心ゆくまで食べて飲んでしゃべった、私の旅。
白秋のような哀愁も情緒もないけれど、それでも私の旅はパーフェクトに楽しかった。
七ツ釜の船着き場付近の立て看板。とってつけたような「バイ」がかわいらしい。
旅ゆくは 楽しかりけり