乱れる親心

というわけで、オットのデビューリサイタルを参観してきました。
なにせ、ジャケット・シャツ・パンツ、おまけに靴まで新調して挑んだ初ステージ。気合いが違います。金もかかってます。私も観客として失礼があってはならないと、ユニクロ以外の服でプチおしゃれしていきました。


YAMAHAジョイフルコンサート」と題されたこのステージ。今日は、社会人レッスン生の部でした。演奏前のコメントは
「仕事が忙しくて、思うように練習時間がとれないのが悩みでした」
「こどものレッスンの送り迎えをするうちに、私も弾いてみたいと思い、一緒に練習するようになりました」
「学生の頃からのあこがれのビートルズのナンバーをようやく弾けるようになりました」
などなど、ほほえましいものばかり。曲目も「冬ソナ」あり、クラシックあり、フォークあり、ロックあり、とバラエティ豊か。親に言われていやいや練習しているこどもと違って、大人になって初めて自分の好きな音楽を見つけて、自分で選んで、自分で練習して、演奏できる喜びに満ちた、実に清々しいものだった。どの演奏もお世辞にも上手いとは言えなかったけど、それでもみんなものすごく一生懸命で楽しそうでした。なんだかじんとしちゃったよ。


で、オットの演奏は15番目。ワタクシ、一番前の席に陣取ってオットのソウルフルな演奏を激写してきました。



かぶりつきで見ている女の子に注目。オットの魂の叫びはこの幼い少女の胸にきっと届いたに違いない。


何枚かデジカメ撮影したあとはビデオモードに切り替えて録画。
いや〜、こどもの運動会にあれこれ機材を持ち出して必死になって撮影する親の気持ちがわかりましたよ。デジカメで写真も撮りたいし、演奏のヤマ場は録画したい。でも、カメラにばかりかぶりついてちゃ、せっかくの晴れ姿をファインダー越しにしか見られないから、ちゃんと裸眼で見ておきたい......と千々に乱れる親(?)心。


あれもこれも、と焦るうちにあっけなく演奏は終了。早っ!! たった1分20秒だったよ。せっかくなんだからもうちょっと長い曲にしておけばいいのに......。


で、肝心の演奏ですが、私の想像を遙かに超えてなかなか立派なものでした。総勢8名による合奏だったので、多少のテクニック不足は仲間がカバーしてたし。オット、よくやった。感動したっ! 今回は観客50名(家族40名・YAMAHA関係者10名)のつくばアルスホールだったけど、この次はブルーノート東京でソロコンサート、その次は武道館、最終目標はカーネギーホール。めざせ、つくばのコルトレーン