孤立する宗家

和泉元彌のプロレスデビュー。朝のワイドショーでダイジェストを見たけれど、もうほんとに悪夢のようだった。哀れで哀れで見てらんない。朝ご飯がのどにつかえたよ。


羽野晶紀も元彌と結婚した当初は、「これでセレブの仲間入り」くらいに思っていたはずなのに......。現在の心境やいかに?


思い起こせば元彌と羽野晶紀との婚約記者会見のときに、節子ママがしゃしゃり出てきて 「白紙から覚えてもらうしかない。今までの経験で、何も役に立つことはない。10年間は物を言わず、何も見ず、夫と子だけを支えて過ごしなさい」。と「宗家の嫁」としての心得を得々と説いたあたりから、世間は「?????」となったんだよね。ヘンな意味で注目を浴びてしまって、やれダブルブッキングだの遅刻だのドタキャンなどの不手際が次々とマスコミの餌食になり、どんどん仕事の質が落ちていって、果ては訴訟沙汰、宗家としての地位も認められず、狂言界ではシカトされ続け、一時はNHK大河の主役も張った狂言界のプリンスが、いまやお笑い芸人も真っ青のプロレス興業だ。


どうもこの和泉家の人々、悪い人たちじゃないとは思うんだけど、やり方がいかにもまずい。なんでもかんでも家族だけで解決しようとして、どんどん孤立している。誰か有能なマネージャー兼プロデューサーでもついて世論をうまく味方につけるようにパフォーマンスしていればここまで追いつめられなかったのにと思う。


ほんとに転がり落ちるときはあっという間だなあ。マスコミの風向きひとつで由緒正しい狂言一家がここまで墜ちるとは。サッチーバッシングの時も思ったけど、これって一種の集団リンチじゃないかという気すらしてくる。いまはまだプロレスで注目されているけど、それに飽きられたら、この一家、いったいどうする気だろう。