てーげービジネス

来週沖縄に帰省するので、沖縄の旅行代理店に航空券の手配を頼んだ。
オットと私二人分、早めに申し込んだので、ホテルクーポン込みのパッケージツアーの余剰チケットが取れた。ただ、我々は私の実家に宿泊するので、ホテルクーポンはいらない。クーポンがついてもついていなくても料金は変わらないけど、泊まる予定のないホテルクーポンを持っていてもしょうがないので、担当の人に「ホテルクーポンは不要です」と伝えておいた。


数日後、代理店から送られてきた封書の中には、二人分の航空券と2泊分のホテルクーポンが入っている。あれ? ヘンだな、クーポンはいらないって言っておいたのに?
すると、くだんの旅行代理店から電話。

代理店「先日お送りした航空券、届いていますかね〜」
とこり「ええ、届いています」
代理店「あの中にホテルクーポンが入っていましたよね〜」
とこり「ええ。クーポンは不要ですって言っておいたのに入っていたんで、あれ?と思ったんですけど」
代理店「そうなんですよね〜、間違って入れちゃったみたいなんですよね〜。ホテルをキャンセルしないといけないんで、そのクーポン券、こっちに送り返してもらえますかね〜」
とこり「え? 私が送り返すんですか?」
代理店「はい〜。クーポンの実物がないとキャンセルできないんですよ〜。お願いしますね〜」


ちょっと待て。「不要だ」と言っておいたクーポンを間違って送りつけてきたのはそっちだろ。100%そっちのミスだろ。なんで私が、封筒に宛名書いて、切手代払って、てくてくポストまで歩いていって返送して差し上げなければいけないのよ? 


自分のミスをちっとも自覚していないようなその物言いにカチンと来て
「え? 送り返すってことは、私が切手代払わなきゃいけないってことですか?」
とイヤミたっぷりで言ったら、その担当者は
「切手代っていっても、80円くらいですよ〜」
とあっけらかんと言ってのけた。


はあ? ぬーいっちょーばー? やーふらーあらにー?
(日本語訳 え? 何をおっしゃっているのですか? あなた様はお馬鹿さんなのではありませんか?)


返送してもらいたいんだったら、まず真っ先に自らのミスを謝って、それから返信用封筒に切手を貼って送ってよこすのが常識でしょう、普通。「お手数かけます」「申し訳ありません」の一言もないまま電話一本で客に負担を強いるのか。しかも何だよ、その緊張感のない口ぶりは。なんでもかんでも語尾に「ね〜」をつけるな。だからてーげーって言われるんだよ! これは褒め言葉じゃないんだからね。世の中全員がてーげー感覚で大目に見てくれていると勘違いするんじゃないよ。沖縄のビジネスって、こういうことがホントに多い。全体的にぬるいだよね。んもう、わじわじーする!


昨今の沖縄ブームで全てがポジティブに捉えられがちな沖縄だけど、
「時間がゆったり流れる島」「細かいことにこだわらないおおらかさ」は、裏を返せば、公私のけじめがなく、なれあいですべて済ませようとするルーズな土地柄だということでもあり。沖縄に憧れてそのうち移住したいとか思っている人は、沖縄のこういうトホホな部分も知っておいた方がいいですよ。潔癖性な人はそうとうストレスたまるはず。