粋なお勘定

長期海外赴任が決まり、お引っ越し準備や送別会などであわただしい日々を送っておられるMADE IN JAPANのHoriucciさん。
↓は、ひいきにしているお鮨屋さんに最後の訪問をされた際の記述です。

勘定済ませてから、転勤を告げてしばらく来れませんがとご挨拶。「今度来る時は、もう店が無いかもしれませんよ」と親方が冗談言うのだが、ま、そんなこともあるまい。


「勘定を済ませてから」というあたりが、かっちょいいではありませんか。くーーーっ。


私なら、予約の段階で「転勤になるんですよ〜。遠くに行っちゃうんですよ〜。しばらく来られないんですよ〜。長いつきあいでしたね〜。ほんと、名残惜しいですぅ〜」とさんざんアピールして「だからサービスしてねん♪」と暗に要求する場面です。あわよくば「お代は結構です。いままでお世話になりましたから」とか言ってくるかも。一食分浮いちゃったりして。ラッキー♪ と、セコセコ思考回路が働くんだけど、さすがHoriucciさん、粋です。実に結構。私ごときとは人間の器が違います。お店の人も、彼のスマートなたたずまいには一目置いていることでしょう。反面、私みたいなセコイ客だと帰った後に塩くらいまかれているかもしれません。


......てなことを、オットに話すと
「そうだよね、とこりって、そういう場面になったら絶対黙っていないよね。どんな些細なチャンスも見逃さずに『おいしいとこ取り』しようとするもんなあ」
とせせら笑う。
「なによ〜、あなただって私と似たり寄ったりのくせに。じゃあ、あなただったらこういう場面でどう振る舞うのよ?」

「ボクなら食事の最後まで黙っているね。そして、勘定を払う直前に言う」



「とりあえず財布を出すポーズは見せる」というのが、オット流の「粋」なのでしょうか。
......やっぱり似たものフーフだ......


というわけでHoriucciさん、お気を付けて〜。