慶祝ゴシップ

私の現在のバイト先のレストラン、主な客層は30代〜40代の主婦層です。


朝、厨房に入ると、同僚が
「今日はきっと暇だから、仕込みはいつもより少なめでいいよな」
と言います。
「え?なんで?」
「だって、今日は世の奥様方は一日中テレビに釘付けでしょう。皇室特番デーよ。外出してランチなんか食べてる場合じゃないって」
するともう一人の同僚が
「いやいや、甘いな。今日はきっと忙しいわよ。ゴシップ好きの奥様たちが誘い合わせてランチ食べに来て、心ゆくまでこの話題で語り尽くすのよ。テレビは夜!」
「うーん、それもあり得るな」
と、客の入りがなかなか読めず、仕込みの量をはかりかねていたのですが。


果たして、今日の客の入りは......


普段の倍の入りでした。大盛況。あとからあとからなだれ込んでくるマダムの嵐。ご飯が足りなくなって2回も追加で炊きました。忙しくてトイレにも行けませんでした。そうか、みんなそんなに語り合いたいか。紀子さんの偉業を。雅子さんの今後を。


かくいう私も、バイトが入ってなかったらゴシップ好きの友人を誘って、テレビの特番見ながら一日中あーでもないこーでもないとしゃべっていたかったです。このときほど近所にid:kuri2さんが住んでたらいいのに、と思ったことはありません(笑)。それくらい、現天皇家における「お世継ぎ問題」および「雅子妃・紀子妃」関連の話題は、世のマダムたちの、私のミーハー心をわしづかみにするのです。


ああ、赤ちゃんはどっちに似てるの? 雅子妃の病状になんらかの影響があるのだろうか? それよりなにより、赤ちゃんの未来のお后選びの頃まで私は生きていられるかしら。皇室ゴシップの何がおもしろいかって、お后選びですものねえ。ぜひとも長生きしてそのころの女性週刊誌を立ち読みしたいモノです。