オヤジマガジン

オットと私は同じ美容室に通っています。
こないだ、「美容室でどんな雑誌を渡される?」という話になりました。


私は雑誌を手渡されてもほとんど読まずにスタイリストさんとひっきりなしにしゃべっているので、雑誌はあまり必要ないのですが、パーマやカラーリングなど長時間の待ち時間があるときは「オレンジページ」と「週刊女性」「女性自身」などを持ってきてもらいます。女性週刊誌は自分では買わないので、月に一度の美容室でむさぼるようにチェックして最新の芸能ニュースをストックするのです。そしてそれらの見出しをとっかかりにして、「ねえねえ、雅子さまって最近開き直っている感じよね〜」「鳥居みゆき結婚してたんだってね〜」とさらにおしゃべりするという無限ループです。あまりにしゃべってばかりなのでスタイリングが終わるととてものどが渇きます。


一方、オットはスタイリストさんたちとはほとんどしゃべらないそうです。以前、私担当のスタイリストさんが「とこりさんのご主人ってとてもおとなしい方なので話題選びに困ります」なんて言っていましたが、まあ、20代そこそこの若い女の子たちとぺちゃくちゃしゃべりまくる中年男性というのもちょっとビミョーな感じがするのでその態度はよしとします。


で、もっぱら雑誌を黙々と読んでいるのだそうですが、オットに手渡される雑誌というのがなぜか「サライ」ばかりだったのだそうです。それまで「サライ」なんて手に取ったこともなかったオットですが、しょうがないので「花見弁当」や「文豪の愛した蕎麦屋」などの特集に妙に詳しくなってしまったそうです。いい加減「サライ」に飽き飽きしてきた頃、「最強の出張術」という特集に惹かれて「日経トレンディ」をリクエストしたら、それからは「日経トレンディ」ばかり渡されるようになったそうです。しかし、手渡されるのはいつも同じ「会話力を身につける」という特集号で、毎回毎回「会話力」を身につけるための小技集を読む羽目になったオット。他の号もおいてあるのになぜ?


そして、こないだはようやく「日経トレンディ(会話力特集)」以外の雑誌を渡されたのですが、それは「Tarzan」の「腹筋特集」だったとか。


「どうやらあの美容室で『腹のだぶついた口べたオヤジ』って思われてるらしいよ」と、オットは軽く落ち込んでいました。「LEON」「BRIO」もあるのにねえ(笑)


今度から「月刊クロスワードランド」でも渡してやってください。オットもスタイリストさんも、どちらも気を遣わずにすむからね。