何気ないけど、スバラシイ

大量の水分補給が必至のこの時季、冷蔵庫に常駐するのは麦茶!......去年まではそうだったのですが、今年は水出しのアイスティーに凝っています。


毎月一回通っているティーセミナーで、濃く煮出した紅茶をたっぷりの氷で急冷させて作るアイスティーの作り方を習いましたが、ちょっとでもタイミングを間違えると白く濁るし、好みの濃さにするには氷の量を慎重に調節しなければなりません。その点、水出しはらくちん。水1Lに対して茶葉10gをティーバックに入れて一晩冷蔵庫へ。急冷式と比べると香りはやや落ちるものの、色もクリアーだし味も一定。麦茶を煮出すより手間もかからないので、最近はこればっかりです。


ピッチャーは無印良品のものを使っています。これがとても使い心地がいい。
いちばんのポイントは「洗うのが簡単」だということ。「冷蔵庫に倒して置いてもこぼれません」とか「茶こし付き」とかいろんな機能がついたピッチャーがありますが、そういうピッチャーは、部品が多かったり形状が四角だったりして、すみずみまでシャキッと洗えません。夏のこの時季、毎日使うのなら清潔にしておくのが一番。「洗いやすい」「乾きやすい」は重要なポイントです。無印のピッチャーは、耐熱ガラスのボトル部分とゴムのパッキンがついたキャップがひとつだけというシンプルな形状。ボトルの口径が広いので手を突っ込んで底の部分までゴシゴシ洗えます。持ち手がついていないので冷蔵庫の中で余分なスペースを取りません。わりに薄いガラスを使っているので軽いし、プラスティック製に比べて透明度があるので、きれいなお茶の色が楽しめます。匂いもつきません。容量も1Lと、多すぎず少なすぎず、一日でちょうど飲みきる量です。


使うたび、洗うたびに、「よくできてるなあ」と感心します。わたしにとってパーフェクトのピッチャーです。あまりに使い勝手がいいので、一回り小さい600MLタイプを買い足して、だし汁の作り置き用に使っています。何気ない日常品ですが、しっかり考えてデザインされていて682円とお値段も手頃。さすが無印良品、スバラシイ! 


アイスティー用の茶葉はつくばの老舗紅茶店「花水木」の「シェル・ダジュール」にハマっています。マスカットの香りをつけた緑茶がベースで、ドライにした洋梨のチップが入っています。ほんのり甘くて華やかな香り。薄いグリーンの水色も涼やかです。お客様に出すと「おいしい! これ、なんていう紅茶?」と必ず訊かれます。


大嫌いな夏ですが、せめておいしいアイスティーで暑気払い。