高いばかりが目標じゃない......けど

またまたランニングネタで、「どんだけのぼせてんだよ〜」と自分でも恥ずかしいんだけど、ほかに書くこともないからしょうがないんです......。


走るようになって始めて知ったのは、ランニングって「成果を試すチャンスが多い」趣味なんだなあということ。インターネットやランニング雑誌を見ればすぐわかるけれど、日本全国ではほぼ毎週のように大小様々なレースが開催されている。東京マラソンみたいなメガ大会になるとエントリー料も1万円くらいと高額になるけど、たいていのレースは2000〜3000円くらい払えば誰でも参加できる。エントリー料には参加賞のTシャツやおみやげの地元特産品も含まれているのでお得な感じ。


週末や休暇を利用して地方のレースに出場して、普段は走れない車道を道いっぱいに広がって大いばりで走って、いい汗かいて、レースの後はゆっくり温泉つかっておいしいもの食べて帰ってくる。日帰りでもいいし、余裕を持って前泊してもいい。観光地をあちらこちら歩き回るだけよりはるかにアクティブだし、食事も温泉も確実に身に沁みるし、今までの練習の成果もわかる。レース出場、なんてまあ楽しいことだらけ♪……かどうかは知らないけど、「レース出場」が日頃のトレーニングの大きなモチベーションになるのは確か。○○人中○位とか、タイム○分○秒とか、成果を数字で確認できるってほかの趣味ではなかなかないこと。日頃孤独にコツコツ走っているだけに、たまには「自分、今このへん」「こだいだより進歩!」「うわー!ちょっとタイム下がった!」と確認しておかないと、私なんか、きっとすぐ飽きちゃう。というわけで、「どっかで楽しそうなレースはないかいな〜」と毎日のようにランネットで探している最近である。

ちなみにこの先の出場予定は
6月27日 嬬恋高原キャベツマラソン(10キロ)
8月29日 赤城白樺湖マラソン(10キロ)
あと、もうすぐエントリーが始まる日光杉並木ラソンもぜひ出たい。帰りに宇都宮でギョーザで打ち上げ!

まだエントリーは始まっていないけど、絶対でてみたいレースは
10月 久米島マラソン久米島には母が生まれた島で、私にとっては第二のふるさとのような島。参加賞のメダルは陶芸をやっている叔父が作っているんだって。
同じく10月 伊平屋ムーンライトマラソン
夕暮れ時にスタートして月明かりの中を走るという異色の大会。紫外線の心配をせずに走れるので女性の参加者がすごく多いのだとか。伊平屋島には友人が住んでいて、前回の帰省で訪問したけど、のんびりしていて、きれいで、しかもあまり観光ズレしていたい、すごくいいところだった。月明かりの中を走るという経験もしてみたい。ただ、久米島ラソンと開催日がかぶりそうなんだよねえ......
11月 つくばマラソン
なんといっても地元つくばの大会ですよ。自宅からスタート地点までは歩いていける距離。これに参加しない手はないでしょう。
12月 NAHAマラソン。言わずとしれた超有名大会。コースも那覇糸満、私が育った南風原町と、子供の頃から慣れ親しんだ街ばかり。


それにしても私のふるさと・沖縄は楽しそうな人気マラソン大会がいろいろあるんだね。宿泊場所を手配しなくても気軽に参加できるのは出身者の大きなメリット。帰省の回数が増えそうだ。


いまんとこ、出場予定のレースは10キロ部門だけだけど、もっと練習を積んで10月の久米島ラソンではハーフ、つくばマラソンでフルをめざすんだもん!ああ、私にはもう栄光のゴールが見える......! 42.19GO!!と息巻いていたら、オットが
「フルはやめておけば?」
と言う。
「なんでよ!私にフルマラソンは無理だって言うの?半年前は1キロも走れなかった私が10キロ完走できたんだもん!まじめに練習すればフルだって!」
「いやいや、そういうわけじゃなくてさ。フルっていう距離にこだわらなくてもいいんじゃないかってこと。特別な訓練を積んできたアスリートならまだしも、普通の(あるいは普通以下の)体力で『なにがなんでもフルマラソン』ってのはどうかなあと思って。今だってちょっと無理するとあちこち故障して大変なのに、フルマラソン走って体にかかる負担ってハンパじゃないんでしょ? そんなリスクを侵してまで42.195キロにこだわらなくてもいいんじゃないかなあ。最近、ホノルルとか東京マラソンとかで、みんなわりと安易にフルマラソンに挑戦しちゃうけど、あれって、登山のビギナーが「とりあえず富士登山!なんたって日本一!」って大挙して富士山に登っているようなノリを感じるんだよね。山に登ったり、走ったりする楽しみって、「最高峰」や「フル完走」だけじゃないでしょ? 10キロレースとかで気楽に走ったほうが楽しいんじゃない?10キロって距離の中でどれだけタイムを縮められるかとかそういう方向でチャレンジすることもできるんだし」


ううむ、確かにそれも一理あるなあ。体力の限界まで自分を追い込んで追い込んで、4時間5時間かけてフルマラソン完走するのもいいけれど、そんなに苦しい思いをしたら逆に走ることに嫌気がさしてしまいそうな気がするなあ。「楽しく走る」のが目的だったら、フルにこだわる必要はないのかも。42.195キロ走り通しても、10キロ走り通しても、どっちがよりエライなんてことはないんだし、故障も怖いしね。このまま10キロレースに出続けて、10キロを極めるという楽しみ方もあるよなあ。


でも、やっぱり「体力の限界」っていう、未知の扉を開けてみたい気もする。心身共に自分がどこで変われるのか、試してみたいんだよね。オトナになると、「人間、努力だけではどうしようもないこともあるんだよね〜」なんて、始める前からあきらめてばっかりだけど、フルマラソンは徹頭徹尾、自分の努力だけで目標に到達するチャンスだもの。高いばかりが目標じゃないけど、手の届く目標ばかりでもつまんないしね。


でもまあ、とりあえずは目前のキャベツマラソンだ。そうとうアップダウンの激しいコースらしいので、実はけっこうビビってる。まずはこのレースを「楽しく」走り通すこと。フルだのハーフだのは、その後考えよっと。