飛んでイスタンブールにエーゲ海

魅せられて

大型連休もまだまだ半ば、みなさま、いかがお過ごしでしょうか? この長いお休み、さぞかし楽しまれていることでしょうね。ワタクシがアルバイトしているレストランも連日大入り満員でございます。自称「看板娘」のワタクシ、目が回るほど、足に羽が生えるほど忙しく、てんてこ舞いでございます。水飲むヒマもトイレに行くヒマもございません。ったくも〜、連休だからってここぞとばかりに家族総出で外食してんじゃねーよ! おかげでこっちは頭痛腰痛でぐったりだわよ。ほんとに人が遊んでいるときに働くのは腹が立つことだよ。


とはいうものの、この連休が明けたら、人々があくせく働いている様を尻目に、ワタクシとオットは、優雅に海外旅行に出かける予定でございますの。GW空けで運賃も格安になっているし、成田も空いていることでしょう。ほーっほほほほ! これぞ自由業の強み。人が遊んでいるときに働くのはイヤだけど、人が働いているときに遊ぶのはなーんて気分がいいことでしょう。


今回はイスタンブールギリシャ8日間の旅。トルコもギリシャもはじめての国。イスラム文化圏を訪れるのも初めてなので、かなり楽しみ。イスラム圏の食べ物と言えば、羊! 豆! ケバブ!だけど、よりによって私は羊肉がすんごく苦手。豆料理もあまり得意じゃない。なにせ、あんことお赤飯が食べられないんだもん。しかし、そんな私の心配を払拭してくれる強い味方が、イギリス在住の文化人類学者・笛吹さんである。私のトルコ旅行の話を聞くや、旅先で使える簡単な日常会話から、オススメスポット、オススメ料理、オススメレストランなど、懇切丁寧に教えてくれて、ほんとありがたい。やはり、現地をよく知る人の口コミ情報にまさるものはない。地球の歩き方の100倍頼もしいわ。


笛吹さんによると、トルコ語

肉はet
羊肉はkuzu eti(くず・えてぃ)
牛肉はdana eti(だな・えてぃ)
チキンはtavuk(たうっく)

というそうで、羊肉がいやなら、
Kuzu eti istemiyorum
(くず・えてぃ・いすてみよるむ)→羊肉はほしくありません
と言えばいいとのこと。
たとえば、チキンを使った料理を食べたかったら、
Tavuk yemegi istiyorum.(たうっく・いぇめーぃ・いすてぃよるむ)
でOKだとか。


こういうの、ホントに助かるわ〜。欧米の観光地なら英語もそこそこ通じるけど、そもそも私とオットの英語力もかなり怪しい。今まで訪れた国で一番苦労したのがフランス。手書きのメニューがまったく読めないし、店員は英語を話さない。結局「これってフランス料理???」とアヤシサ満点のソーセージをもそもそ食べ、さらになぜかイタリアンレストランに入ってしまい、まっずーーいパスタを食べた悲しい思い出があるのだ。目の前においしい食べ物が山と積まれているのに、貧弱な語学力のおかげで目的のブツにたどり着けない悔しさは筆舌に尽くしがたい。今度はそういう思いをしなくて済むように、下調べをしっかりせねば! 笛吹さん、助けてね。ちなみに、「醤油を使っていいですか?」ってトルコ語でどう言えばいいの?


ギリシャも楽しみである。私は村上春樹旅行記「遠い太鼓」(ISBN:4061853821)が愛読書で何十回も読んだので、ギリシャという国にはひとかたならぬ思い入れがある。とは言っても、移動時間を含めるとギリシャに滞在できるのは二日半。初日はアテネを見て回って、翌日はエーゲ海クルーズである。


ちょっと、奥さん、エーゲ海ですよ、エーゲ海。なんてふぁんたすてぃっく あーんど ろまんてぃーくな響きでしょう! あまりにもロマンティックすぎて、旅行社に「オプションでエーゲ海クルーズをつけてください」と頼むのに、「エーゲ海」と発音するのがやたらと恥ずかしかった。エーゲ海? この私が? ぷぷぷぷ......。ここはぜひひとつ、白いシーツを持参して躰に巻き付け、ジュディ・オングの真似をしてこなければ!←しかし、エーゲ海ジュディ・オングって言っても、今の20代・10代の人にはもう通じないだろうなあ......( ´・ω・`) ショボーン

というわけで、連休明けの「飛んでイスタンブール」(←これも通じないって)と「魅せられて」の旅を心の支えに、明日もバイトに励むワタクシであります。出発まであと一週間。頑張るわ!