ささやかな達成感

レモンケーキ

プレゼント用のケーキを焼いた。いつもはなんのひねりもないパウンド型ばかりだけど、今回はちょっとおしゃれに12cmのクグロフ型で。


複雑な形の型は、型から取り外すときにものすごく緊張するんだけど、今回はなんとか成功。面倒くさがらずに下準備(焼き型に溶かしバターを薄く塗り、強力粉をはたき、冷蔵庫で冷やしておく)をしっかりすること。お菓子作りは、ひとつひとつの作業が、ほんとうにびっくりするほど結果に表れる。


今回のレシピは「何度も試作してようやくたどりついた”ほんとうに作りやすい焼き菓子レシピ」(ISBN:4391617862)にある、レモンケーキ。アーモンドパウダーを配合したこくのある生地に、レモンピールとレモン果汁を混ぜ込むケーキ。ちっとも難しいことはしていないのにびっくりするくらいおいしい。レモンピールのかわりにドライアプリコットや缶詰のフルーツなどでもいけると思う。


それにしても、このレシピ本は最強である。最近の私のお菓子作りは、このシリーズオンリーになってしまった。もう他のレシピ本はいらないわ、と思うくらい。単純な手順、お手軽な材料しか使っていないのに、どれもこれも、ほんとうにおいしくできる。著者はお菓子作りの個人サイト(こちら)を運営している主婦。お菓子作りは独学だそうだ。この本のデジカメ写真も全部彼女の手による物。凝った器やゴージャスなコーディネイトというわけではないんだけど、どのお菓子も、とてもかわいらしく親しみやすく、思わずにっこりしてしまうようなものばかり。誰にも教わらなくてもここまで出来る人がいるんだなあ。センスよね、センス。いやあ〜天才だわ。


毎度のことだけど、すべての手順をぬかりなくこなし、美しく焼き上がったケーキを型から上手に取り外す瞬間というのは、ほんとうに至福。漫然と暮らしている私の、数少ない、貴重な達成感。