クイジナート

楽しんでクッキングするためには、やはり道具の力は大きいと思う。
そりゃあ腕の立つ料理人なら、あれこれ買いそろえなくても、手持ちの最小限の道具できちんとしたモノを作るんだろうけど、私のようなシロートは、腕よりも先に優秀な道具に頼ってしまう部分が大きい。それに、キッチンにお気に入りの道具をずらっと並べると、それだけでお料理上手になったような気がするし。最近のキッチン雑貨はデザインもしゃれたのが多くて、見ているだけでワクワクしてくる。


今回、ガスオーブンと一緒に初始動したのがクイジナートのハンドミキサー。今まで、10年前に2000円で買った小さなハンドミキサーを使っていたんだけど、これが頼りなくって。シフォンケーキのメレンゲを泡立てるのなんか、10分以上かかっていた。これなら手で泡立てた方が早いんじゃないか?


クイジナートはその抜群のモーター力で、いろんなレシピサイトや料理研究家に「おすすめ!」と推薦されていたので、ずーっと気になっていたんだけど、パワフルな分、お値段もそれなりで、躊躇していた。


今回ダイエット実験の謝金がでたのと、タイミングよくヤフオクで定価の半額くらいで出品されていたのを発見、見事落札してようやくゲット。さっそく使ってみたんだけど、いや〜、いいねえ、いい! さすがクイジナート。おフランスメレンゲの泡立てが今までの半分の時間で出来る。キメも細かくまんべんなく、クオリティがとても高い。いい道具は違うね。もっと早く買えばよかった。しかし、モーターがパワフルなだけあって、すさまじい音がする。これは壁の薄い集合住宅だったら騒音問題になるだろうなあ......。うちのマンションは防音はかなりしっかりしている方だけど、さすがにちょっと気になった。夜中に使うのは控えた方がいいかも。


改めて考えてみると、我が家にはクイジナートの家電が3つもある。


まず、パン教室で買わされたフードプロセッサー。これは家庭用としては最大容量で、なんと洗濯機と同じモーターを使っているという。500gくらいのパン生地をこねるのも2分足らず。冷凍のかたまり肉もあっという間にミンチにしてしまう。私は、フードプロセッサーを買ってから、挽肉を買わなくなった。自家製挽肉はちゃんと肉の素性がわかって安心だもんね。


それから、これ。フードプロセッサーでは最小容量。挽肉やパンこねならまだしも、タマネギ一個をみじん切りにするのにいちいちでかいフードプロセッサーを出してくるのもけっこうめんどくさいのよね〜。洗うのも大変だし......と、思っていたら、このミニタイプ。値段も手軽だし(ヤフオクで3000円くらいだった)、軽くて小さい。場所も取らないし、後かたづけがとても楽。私はこれで、タマネギ・ニンニク・ネギの青い部分をまとめてみじん切りにして、「中華用香味野菜の素」を作って冷凍しておく。麻婆豆腐や炒飯の時などささっと使えてとても便利。あとは、ツナ缶をペースト状にしたり、固まりのチーズを粉砕して粉チーズを作ったりする。いりごまと醤油、砂糖をガーッとかけて、簡単ごまだれ作り、茹でたほうれん草にさっとあえるのもよし。少量の冷凍フルーツ(半解凍にする)を砂糖と一緒にガーッとペーストにしてフルーツソースを作ってヨーグルトにかけたり。なにせ手軽なので、使用頻度が格段に上がった。テレビショッピングで売ってるヘンなスライサー買うより、こっちの方がずっといいと思う。おすすめです。


というわけで、我が家のクイジナートラインナップ、最強である。道具は完璧、足りないのは腕だけだ! わはは!


フードプロセッサー、どうしようかな、買おうかな、と迷っている人がいたらとりあえず買っとけ、とアドバイスします。特にお菓子やパン作りをする人はぜったい買うべき。これを使い始めたら、もう手動の世界には戻れません。いや〜、なんか、クイジナートの回しものっぽくなってしまったなあ。でも、ほんとおすすめですよ〜。重いし、うるさいけどね。とりあえずミニタイプだけでも。