バージン・オーブン

昨日我が家にやってきたガスオーブン。さっそく本日緊張の初始動。
深窓のオーブンちゃんのバージンを破るべく選ばれたメニューは、キャラメルクリームを混ぜこんだマドレーヌ。


マドレーヌは「お菓子作り基礎の基礎」とか「初めてのお菓子作り」などのビギナー向けレシピ本の最初の方に載っている簡単な焼き菓子だ。材料も手軽、配合も単純だし、順番通り材料を混ぜ込んでいけばまず失敗なく作れる......はずなんだけど、なぜか、私はこのマドレーヌがビミョーに苦手。


今回もそう、焼き上がってオーブンから出してしばらくすると、焼き縮みおこして、中心部がかすかに凹んでしまった。もっとふっくらとしたフォルムになるはずなんだけどなあ。まあ、見た目も味も「致命的」というほどではないにしろ、こういう初歩的なレシピで完全なモノが作れないとけっこう落ち込む。多分、庫内温度が高すぎたんだろうなあ。うーん......。


ガスオーブンの威力はさすがにすばらしく、約20個のマドレーヌが一挙に焼けました。30㎝四方の天板だけど、焼きムラはほとんど見られず。余熱時間も5分足らず。180度に予熱するのに20分近くかかっていた電気オーブンとは雲泥の差。すばらしい。


ただ、やはり電気の時の感覚が抜けきれないのか、どうしても焼成時間を長めにとってしまう。マドレーヌの次に焼いたアーモンドパウダーとメレンゲのケーキは、焼き型が小さかったので、焼きすぎてしまい、まるで「丸ぼおろ」のような食感になってしまった。

まあ、これはこれでおいしいけどね。焼成時間は短めにとって、こまめに庫内をチェックすること。メモメモ。


いやあ、しかし、今日は暑いね! こんな日に一日中オーブンにかぶさって焼き物してるなんて正気のサタデーナイト。ほんとは、このあと、シフォンケーキを焼くつもりだったんだけど、あまりの暑さにギブアップ。バテバテだ〜。せっかく焼き上がったマドレーヌもアーモンドのケーキも、全然食べる気が起こりません。


けど、どんなに暑くてバテバテでも、パワフルなオーブンでこんがり焼けたお菓子を取り出す瞬間は顔がほころんでしまう。上手に焼ければ飛び上がるほどうれしい。さっきまで卵・バター・粉、と別々の材料だったのが、ふるって混ぜて溶かして焼くだけで、こんな風にかわいく変身するんだもん。不思議だし、面白い。やっぱりお菓子作りって楽しい♪