本日はセレブなり

みなさま、ごきげんいかが? 
今日はワタクシ、ひっじょーにセレブな1日を過ごしてまいりましたのよ、おほほ。
せりあ由紀さんのお誘いで、南青山にあるイタリアンレストラン「Cucina Tokionese Cozima」でシェフによる実演お料理教室&ランチコースでしたの、おほほ。


Cucina Tokionese Cozimaですよ。みなさん、読めますか? くっちーなときおねーぜこじま と読むのですよ。ワタクシの行きつけであるところの「ザ・ハンバーグ」とか「牛角」「大勝軒」「百香亭」などのお店と較べると、店名からしてなにやらセレブ感漂っておりますわね。しかもロケーションは南青山でしたの。み、み、み、南青山! 道行く人、みなお金持ち、という風情のオハイソ感充満しまくりの街ですわよ。さしものワタクシも、さすがにユニクロでは行けません。だってだってこのお料理教室に集うのは、南青山周辺の、一個300円のパンとか平気で買っちゃうような勝ち組マダムばかりとのこと。茨城なんて天狗と納豆しかないと思っているに違いありません。そんなセレブな中にのこのこユニクロ着用で行けますか? いや行けません(反語)


というわけで、ワタクシ、勝負服を買いましたのよ。ユニクロじゃないですのよ。今回は奮発しましたよ。なんとジャスコです! ユニクロより2.5倍くらいお高かったけど、もう細かいことは気にしないことにしましたの。人は見かけが9割だそうですからね。セレブにはセレブに相応しい服装をしなければなめられますもの。いやあ、ワタクシも出世したものでございます。半年ぶりくらいに口紅も塗りましたのよ、おほほ。 


そんなわけでドキドキしながら南青山まで上って、せりあさんと合流。11時からのお料理教室が始まりました。いままで通ったことのあるお料理教室っつーのは、みんなでエプロン着て、材料計って切って炒めて煮込んであわあわと試食して総出で後かたづけして、最後にレシピが印刷された紙切れもらってはいさようなら、という、家庭科の調理実習の延長のようなものばかりだったのですが、さすがハイソなお教室は違いますのよ、おほほ。


会場の中央に舞台のように大きなテーブルが据えてあって、そこでレストランきっての名シェフが、小粋なジョークを飛ばしながら、まるで手品のように華麗なる手さばきでお料理を作り、生徒はそのテーブルの前のイスに腰掛けてその実演をうっとりと眺める、というような趣向でしたの、おほほ。


え〜、そんなのお教室の意味ないじゃーん。ちっとも覚えられないじゃーん。と最初は思っていたのですが、実際に受講してみると、作業に追われてぱたぱた動き回って微妙な味加減やポイントを押さえられないままあっという間に終わってしまう「実習式」のお教室より、この「実演式」の方が、よっぽど参考になるような気がいたしますわね、おほほ。疑問に思ったことはすぐに質問できるし、ゆっくりメモもとれます。それにシェフが何気なく使っている道具などもしっかりチェックできますものね。ちなみにシェフがお使いあそばしていたフードプロセッサーは我が家と同じものでしたのよ、おほほ。


で、シェフの実演が終了した後、美しくセッティングされたテーブルに着いて、お試食タイムでございましたの。本日のメニューは

  1. お楽しみ魚介の温製サラダ ゆずの香りで
  2. かぼちゃのトルテッリ
  3. 栗ときのこを詰めた地鶏ロースト 赤ワインソース
  4. いちごのミルフィー

でしたの。お教室向けのメニューということで、あまり複雑な工程はなく、材料も比較的手に入りやすいものを使ったお料理でしたが、そこはさすがプロのひと手間ふた手間。なんてこたない魚介のサラダがこんなにごちそうになるのかーーーーー! 地鶏のローストうまいぞちくしょーーーーーー!! と世界の中心に向かって叫びたくなるほどにすんばらしくおいしゅうございました。 ご家庭でぜひお試しくださいとのことでしたが、あの味をそっくりそのまま再現することは出来ないと思いますが、でも類似品ならなんとかできそう。俄然やる気のワタクシでしたの、おほほ。


お試食のテーブルでは、「職業:マダム」とテロップ出したいような、お上品なご婦人と向かい合わせになりましたの。ワタクシにも気さくに声をかけてくださいましたのよ。南青山のレストランの一隅で、おしゃれなランチコースを囲みながらにこやかにマダムと談笑するワタクシ。ぜんぜん浮いてませんでしたわよ。誰も茨城くんだりからやってきたとは思わなかったことでしょう。ジャスコ服の効果ですわね、おほほ。


しかし、こーんなセレブな雰囲気漂うお教室だったのに受講料は5250円。このメニューで、シェフの実演がじっくり見られて、心ゆくまでゆっくり試食できて、このお値段はものすごーーーーくお得だと思いますわ。採算取れてるのかしら? と心配になってしまうくらい。お昼ご飯にしては少々贅沢かもしれませんが、毎日毎日おさんどんしているんですもの、たまにはこういうイベントで身も心もおリッチになっても罰はあたるめえよ。ワタクシ、非常に満足至極でございました。


オットはワタクシがにわかセレブ気分にかぶれてしまうのではないかと非常に心配しておりまして
「ねえねえ、とこり、そのお料理教室っていうのは単発だよね。まさかこれから毎週通う! なんて言い出さないよね?」
と訊いてまいりましたわ。
「毎月通ったらなにか不都合でもあるの?」
「そういう場所に入り浸って、そういう人たちとつきあうと、悪いことばかり覚えてくるようになるよ。なるべく近寄らないように」
とのことでしたわ。何を心配しているのでしょうかね。まったく肝っ玉のちっちぇえオットでございますわ、おほほ。


せりあさん、またぜひお誘いくださいませね。ワタクシ、すっかり南青山にも慣れましたわ。この次は肩で風きって歩きますわよ。ジャスコ勝負服があれば怖いモノなしですものね、おほほ。