国辱映画

ナベズンこと渡辺淳一センセイのblogより。

SAYURI」を見るが、ひどすぎる。
 日本の伝統文化も、なにもわかっていない。ただ芸者をオモチャとしてしか見ていないアメリカの独善と優越感だけが露骨にでている駄作。
 まさに国辱的映画だが、これに喜んでいる役者たちも、国辱もの。

「これに喜んでいる役者たちも」って、日本語がよくわからないのですが、おそらく「これに喜んで出ている役者たちも」の意味でしょうか。


SAYURI」がどんなに駄作かは知りませんが、女性の価値を性感帯のみでしか語れないオメーに言われたかねーよ、という気がします。


それはともかく、ズンセンセイ原作の「愛の流刑地」映画版の主演俳優は、センセイご立腹の国辱映画「SAYURI」に出演している「国辱役者」役所広司なんですが。


SAYURI」よりも、「愛ルケ」みたいな小説が、大金つぎこんで映画化されてヒットして、万万が一にも海外に輸出されるようなことがあったら、それこそ国辱だと思います。日本人ハコノヨウナストーリーデ喜ブノカー。ミステリアスナ民族デース! 


でも、ヒットしちゃうんだろうなあ。話題性と衝撃性(笑激性?)なら、たしかに抜群だから。単行本バカ売れ、映画大ヒット、「失楽園」に続いて、「愛ルケ」ブーム到来!......「私が描くところの『真の純愛』が世に認知されたのだ」と、ご満悦のズンの顔を想像すると目眩がしそう。


それにしても役所広司......。「SAYURI」はまだしも、「愛ルケ」とは......。なぜ、なぜ仕事を選ばない??? 


ふと思い立って「SAYURI」の公式サイトを見てみたら、役所広司のプロフィールに「『失楽園』主演」の記述がありません。彼にとっても消したい過去なのか。しかし、もしそうならば、なぜ懲りずに「愛ルケ」に出る??? 謎は深まるばかりです......。