映画の目的
バイトの休憩時間、ホール係の女の子が近所のシネコンの上映スケジュールを見ていた。
「映画観に行くの?」と訊くと、
「今夜のレイトショーに彼氏と行くんだけど、なに観ようかなって迷ってるんです〜」と言う。
「『フラガール』は? すごく評判がいいよね。観てきた人がみーんな絶賛してたよ。私も近いうち観に行くつもり」
「『フラガール』って誰が出てるんですか?」
「松雪泰子とかいろいろ。あ、南海キャンディーズのしずちゃんが出てて、彼女がすごくいいんだって。泣かせるんだって」
「泣ける映画なんですか? そうか〜。『涙そうそう』も超泣けるって聞いたんで、そっちにしようかなあと思ってたんだけど、『フラガール』も泣けるんだ。ねえねえ、『フラガール』と『涙そうそう』だったらどっちが泣けると思います?」
「うっ......。どっちだろうねえ。人によるんじゃない?」
そうか、泣きたいか。
最近は映画も小説も、みんな「泣く」のが目的になっている感じ。そんなにみんな泣きたいのかなあ。まあ、私も泣く映画好きだけどさ。涙もろさには自信があるよ〜。オットには「涙腺着火マン」と言われているからね。なんなら我が家にある『二十四の瞳』*1のDVDを貸してあげようか。これなら鉄板で泣けるよ! 何度観ても、あの百合の花のお弁当箱と最後にみんなで記念写真を囲むシーンでは滂沱の涙! あ、いまちょっと思い出しただけで、早くも涙ちびってしまいました......。
- 出版社/メーカー: 松竹ホームビデオ
- 発売日: 2006/06/24
- メディア: DVD
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