行動記録

退院二日目。退屈で退屈でたまらなかった入院中のウサをはらそうと朝から張り切りまくる私。
しくしくする傷口の痛みをなだめつつ、「いいの? そんなに動いて?」と心配するオットをよそに、掃除機・モップがけ・朝食づくりとガンガン動く。


オットが仕事に出かけてからは車で外出。まず電器店に行って花粉症対策の空気清浄機を買い、留守中にたまっていた用をあれこれと済ませ、近所のショッピングモールへウィンドウショッピング♪ あー、やっぱシャバっていいわねえ、自由っていいわねえ.....とはしゃいでいたら、傷口がずきずきしてきて体中が熱っぽくなってきた。おなかをかばって前のめりになって歩き回っているので腰周りもぱんぱんに張ってきて痛い。あ......これは......まずいかも......と思い始めてから、あれよあれよという間に具合が悪くなり、フラフラになって帰宅。急いで布団を敷いて(布団を敷くのがまたつらい)、ぐったりと寝込んでしまった。お腹痛い、腰痛い、熱出てきた〜。


オットが帰宅する頃にはすっかり病人に元通りで、布団の中からか弱い声で「あれやって〜」「これやって〜」と指示するのみ。
「ったくもう、調子に乗るからだよ。お腹切ってからまだ一週間しか経っていないんだよ?!」
とオットに怒られた。
「だって、久しぶりだし、退屈だったし......やりたいことたくさんあったんだもん」
「やりすぎだっつーの。今日一日なにしてたんだよ!」
「えーと、まず
空気清浄機買いに行って、野菜直販所に野菜買いに行って、ショッピングセンターに行って、スーパーで夕飯の買い物しているあたりから具合悪くなってきて帰ってきた」
「バカじゃないの? なにちょーしこいて歩き回ってるんだよ」
とオットは呆れていた。はい、スミマセン。なまじ根が健康なモンで「病人」という役がまだつかみ切れていないのです。


しかし、オットに報告した行動記録のうち、「ラーメン屋さんでつけ麺食べた。麺を食べ終わった後つけ汁をスープ割りにしてもらった」
は隠蔽してしまったのでした。さすがにそれは病み上がりの行動としてどうかと思って。つーか、オンナとしてどーかと思って。