真夏の断食大作戦!初日篇

7月28日(月) 断食大作戦初日

7時起床。朝からなにも食べないでくださいとの指示があったので、電車待ちの間に駅弁やお菓子を買うこともせず、ペットボトルのお茶のみを携えて、12時ちょうど発の踊り子号で伊豆高原へ。食べ物がセットになっていないというだけで、リゾート地への旅だというのにまっ......たくテンションあがらず。ちょうどお昼時だったので、あちらこちらで駅弁パーティーが繰り広げられ、かなりつらかったです。これから始まる断食体験のために、しばらく前から食事量を減らし、肉や油料理を控えていて、「食」への煩悩を薄める努力をしてきたはずなのに。特に通路をはさんで隣のグループがまい泉カツサンドを食べていて、その匂いがぷんぷん漂ってきて拷問のようでした。カツサンド、超〜〜〜うまそう。


カツサンドへの煩悩を断ち切るため、車窓の景色を眺めようと思ったら、窓枠にこんな落書きが。

「結婚します。秀成&和子 WE LOVE EACH OTHER」

「秀成&和子」カップルが、めくるめく不幸に見舞われますように......


伊豆高原駅で迎えに来てもらい、いよいよ6泊7日の断食ツアーの舞台、伊豆健康センターへ。
創設は1973年というだけあって、建物は外観も室内もおっそろしく古くさいです。
これが私のお部屋。

大学時代に住んでいた学生寮を思い出しました。けれど、掃除はきちんと行き届いているし、寝具も清潔。空調設備もネット環境もばっちり、各室にDVDプレイヤーもついていて、お風呂は温泉と、必要にして十分な設備は整っています。窓から見える伊豆高原の緑がサナトリウム気分を盛り上げるわ〜。


荷物を置いてすぐ、鍼灸師の先生と簡単な面談。
子どもの頃からのアトピー体質であること。長年ひどい肩こりに悩まされていること。食べ物の嗜好を変えて食生活を見直したいこと。あと5キロくらい体重を落としたいことを伝えます。弱い電流を通す機械で身体の左右バランスを測定してもらいました。


そのあと、施術室で様々な機械を使った物理療法というものを受けました。まず「吸玉」といって、背中にお椀状のカップを吸い付けて血流をよくします。血液の流れが急によくなったので、ものすごくかゆくなってもだえました。それから「西式健康機」というロープを手足に巻き付けて電気でぶるぶる振動させる機械。手足をつるされてぶるぶる震えている姿は、はたから見たら怪しいSMプレイのよう。


そのあと、ゆっくり指圧マッサージをしてもらいました。実は私が断食体験をこの伊豆健康センターに決めたのが、「マッサージなどの施術がいつでもうけられて、しかも宿泊費コミ」という点だったのです。他の断食専門施設だと、マッサージや整体などの施術はすべてオプションで、予約制。繁忙期はなかなか予約が取れないことあると聞きます。しかも料金もけっこう高い。その点、ここは宿泊費に施術料金が含まれているし、プロの鍼灸師が常に2名いるので、いつでもマッサージしてもらえます。普通にマッサージを1時間してもらったら5,000円くらいかかることを考えれば、かなーりお得。


月に2,3度はマッサージを欠かさない、手強い肩こり症の私ですが、ここの先生のマッサージはマッサージマニアの私を十分満足させてくれました。これが滞在中に毎日好きなときに受けられるなんて極楽〜〜〜〜〜♪ このマッサージ三昧だけでもここに来た価値があるというもの。たっぷり1時間マッサージしてもらいました。


そして、今日から3日間、私の命をつないでくれるのがこれら3本のボトル。

健康茶、アルカリイオン水、ビネガー酵母液。ビネガー酵母液は、実家の母がよく送ってくる「琉球もろみ酢」みたいな味がしました。甘みがあるので空腹感を和らげます。気分が悪くなった時用に小粒の梅干しが3個。これが食べることが許される唯一の固形物。


お風呂は温泉です。これまた極楽〜〜〜♪ のはずですが、断食中はシャワーのみという規則。のぼせやすくなっているので思わぬ事故を招きやすいのだとか。残念。温泉につかるのは4日目、回復食を食べるようになってからです。


夜は部屋で「ちりとてちん」のDVDを一週間分(90分)見ました。この時点でほぼ丸一日絶食状態が続いているのと、移動の疲れもあり、さすがにぐったり。とにかく余計なエネルギーを使わないように今日は早めに寝よう、と11時頃就寝。


......のはずが、お腹が空いてなかなか寝付けません。しょうがないので起きあがって、ネットサーフィン。お腹が空いているのでどうしてもグルメ関係のサイトばかり見てしまいます。そのうちせりあさんのサイトのログを読むという究極のマゾ行為に走ってしまい、ますます寝付けなくなってしまいました......。
気分を落ち着けるために、インターネットラジオでバッハなどを流しながら1時過ぎにようやく就寝。まだまだ初日。先は長いぞ!