真夏の断食大作戦! 2日目

7月29日(火) 2日目。
4時半起床。窓を閉めていたにも関わらず聞こえてくるウグイスの声で目が覚める。伊豆「高原」なのに、昨夜は都心と変わらないほどの熱帯夜。冷房をつけっぱなしで寝てしまっていたため、身体が冷えて予定外の早起き。せっかくリゾート地に来てるんだし、施設から徒歩圏内にいくつか観光スポットがあるらしいので、日が高くなる前に散歩に出てみた。


このあたりは浮山別荘地という別荘地になっている。
こんな瀟洒な邸宅がずらずらと。

海に近い高原の別荘なんてサイコーじゃないですか。お金ってあるところにはあるのよね〜と感心しながら歩く。徒歩15分くらいで着くと聞いていたおおなだ海岸まで行くつもりだったけど、早朝にもかかわらずじりじりと日が照りつけてきてあまりの暑さに散歩断念。結局10分ほどうろうろ歩き回っただけだった。


8時に館内放送があり、トレーニングルームでこの施設恒例の健康体操「練功十八法」をやる。ラジオ体操とヨガをあわせたような感じ。窓から見える木々の間をリスが走り回っているのを発見。リス、たくさんいるんだそうだ。


そのあと、施術室でゆっくりと機械を使った物理療法&マッサージ。ローリングベッドやホットパックで身体をほぐしたあと、昨日とは違う先生にマッサージしてもらう。朝からこんなに極楽でいいのかしら。先生には「ちょっとびっくりするくらい凝ってますね」と驚かれる。昨日たっぷり一時間ほぐしてもらったのにな〜。背中に地縛霊でも取り憑いているんだろうか。


気持ちよくほぐしてもらって部屋に戻ろうとしたら、食堂の方からほんわりと美味しそうな香りが......。ああ、朝ご飯の時間なのね。いいなあ、食べられる人たちって。私があの食堂には入れるのは二日後なのよね――考えると気が遠くなってきたので、急いで部屋に戻り、ちりとてちんのDVD視聴。小浜を出る喜代美が乗った電車に向かって「ふるさと」を絶叫するお母ちゃんの姿に号泣。


それにしても暑い! 今日はちょっくら観光でもと思っていたのだけど、この暑さの中、空腹を抱えたまま歩き回る自信がなく、ひたすら涼しい部屋の中で読書&DVD。じっとしていると空腹がじわじわと身に染みてくる。とにかくなにか味のあるものが欲しくて、ビネガー酵母液をがぶ飲み。甘酸っぱくておいしいのだ。1日600CCと決まっているんだけど、「お代わりできますか?」とおそるおそる訊ねたら作ってくれた。あんまり飲み過ぎてもあかんよな。


酵母液のせいなのか断食のデトックス作用なのかしらないけど、とにかくトイレが近い。ちりとてちん2話につき1回、つまり30分に1回はトイレに行っていた。トイレは共同で、しかも部屋から少し離れた場所にあるのでちょっとめんどくさい。小ばかりではなく大の方もしょっちゅう。なにも食べていないのに出るのね〜。水みたいだけど。


夕方になってようやく涼しくなってきたので、徒歩15分のおおなだ海岸までお散歩。全国的にはまったく無名の地だと思うけど、これがなかなかの絶景。急な断崖絶壁にに白い波しぶきがざっぱーんとたっている様子は東映のオープニングみたいだった。


10分ほど波しぶきを眺めてぼんやりしたのち、てくてく歩いて施設へ戻る。旅先での夕暮れ時って「これからなに食べよかな♪」とわくわくする時間帯なんだけど、断食中ゆえ宿に帰っても待っているのは酵母液と健康茶とアルカリイオン水のみ。断食反応のせいか手足が妙に重い。足がむくんで靴がきつくなっていた。だるいな〜、お腹空いたな〜、明日も食事なしか......とかなりブルーだったけど、入浴後体重計にのったら1.5キロ減。ダイエットが最大の目的ではないにしろ、減っているとやはりうれしい。急にニコニコ。


ロビーでちょっとおしゃべりした人に「断食中は無理してでも歩いた方がいいですよ。そのほうが気が紛れますから」と忠告される。うん、明日は頑張って歩こう。