記録しておきます

2009年10月29日、バイト先の店頭でナンパされました。


最後にナンパされたのは……確か大学生の頃、青山通りの交差点で信号待ちをしていた時以来、約20年ぶりですよ……(遠い目)。
今回がたぶん、生涯最後のナンパだと思われますので、ここに記録しておきます。


その日、閉店時刻近くの7時半ごろ、50代前半、スーツ姿の男性客がご来店されました。


「こんばんは。いらっしゃいませ〜」
男性客、商品のお菓子を一袋手にとって、
「これより小さいサイズはないの?」
「申し訳ございません。当店の商品はこちらのサイズ一種類でございます」
「俺、甘いのそんなに好きじゃないからこれ一袋なんて食べきれないんだよなあ」
「いえいえ、当店の商品は甘みがあっさりしておりますので、甘いものが苦手な男性の方のファンも多いんですよ(百万回言ったセールストーク)」
「そうかい?」
「はい。それに油を使っておりませんのでと〜ってもヘルシー。一袋くらい、あっというまに召し上がっていただけるかと存じます。どうぞご試食なさってみてください(百万回言ったセールストーク)」
「(試食してみる)うん……これなら一袋食えるかもなあ」
「もし食べ残ってしまった場合でも、口をしっかりクリップでとめておけば2、3日は食感が変わらないままですよ。もっとも、おいしいので2、3日経たないうちになくなっちゃうとみなさんおっしゃいますよ。にこっ♪(←営業スマイル)」
「そうかな? そんなに言うんなら一つ買ってみようかな」
「はい♪ どうもありがとうございます。○○円でございます」
「俺、ほんとはお菓子なんか好きじゃないんだよ。でも、お姉さんのその笑顔につられちゃったよ」
「ありがとうございます。おほほほ」
「いいねえ、その笑顔。じゃあもう一袋買っちゃおうかな」
「ありがとうございます。○○円でございます」
「笑顔に負けちゃったよ。お姉さんは、いつもこのお店にいるの?」
「は?」
「何曜日にいるの?」
「さあ、シフトは不定期ですので……」
「どこにすんでるの?」
「えーーっと、この近所です」
「俺△△に住んでるんだけどさ、お姉さんも近く?」
「(曖昧笑い)そうですねえ」
「このあと、ヒマ? 俺、この上の飲み屋で飲んでるんだけど」
「いえ、店長に報告がありますので(ややきっぱり)」
「そう? 一緒に一杯やろうかと思ったんだけど。まあいいや。今日は楽しかったよ! またね! お姉さん!


以上、20年ぶりのナンパの一部始終です。誇張・脚色はございません。ちょっとした強調はありますが。


……だめだ、冷静さを装おうとしても、どうしてもテンションがあがってしまう自分がイヤだ。


ちなみにこの男性、歩くのもおぼつかないくらい、くらいべろんっべろんに酔っぱらっていました。まっすぐ立ててなかった。



おしまい。