まずはカタチから

レース出場が決まって以来、私ってこんなにスポーツ好きだったのか!とびっくりするくらい、こつこつ走りました。週に3、4回、5kmずつ。時間のある日は家からチャリで15分ほどのところにある洞峰公園の一周1kmのランニングコースをぐるぐるまわってLSDっぽいこともやってみました。


ぐーだらな私が飽きずに練習を続けられたのは、走るのを助けてくれる様々なグッズのおかげです。なかでもauのケータイに入っているrun&walkというアプリは大活躍。このアプリを起動させて走ると
走行距離/走行時間/平均時速/平均ペース/消費カロリー/GPSによる走行地図 が表示されるのです。しかも音楽プレイヤーと連動しているので、音楽を聴きながら走行データがとれ、しかも電話も受けられるというスグレもの。


走るのが趣味になったら真っ先にほしくなるのがランニングウォッチなんだそうですが、あれって、高機能のものになると5万円位するんですよね。だけどこのアプリを起動させていれば「ケータイ・ランニングウォッチ・音楽プレイヤー」の3つの機能がひとつにまとまります。画面も大きくて見やすい。自分で好みのペースを設定すれば(たとえば「5kmを35分で走る」とか)、距離/時間ごとにきれえなお姉ちゃんの声で「ペースより遅れてます♪」「ペース通りです♪」「ペースより進んでいます♪」と優しくアナウンス。見事設定距離を走りきると「ワークアウト終了です。お疲れさまでした♪」と優しくねぎらってくれるのもうれしい。


データのログはPCとケータイの両方で保存されるので「今日はこれくらい走ったんだ」「お、昨日よりちょっとだけ速くなってるぞ」「今月はもう○○カロリーも消費したのか」など、運動後に確認するのがすごく楽しみになりました。


レーニングのお供として、run&walkの次に活躍したのがスポーツ用イヤフォン。音楽を聴きながら走ると、ふつうのイヤフォンではすぐにずり落ちてしまって気が散ることこの上ない。ネットでいろいろ調べて、amazonでの評価が高かったこれを買いました。

スポーツイヤホン・イヤーフック RS Earphone #02 White / RSEP02W

スポーツイヤホン・イヤーフック RS Earphone #02 White / RSEP02W

確かに装着感は格段によくなりました。でも、コードが長すぎてとり回しに不自由します。やっぱり走りながら音楽聴くにはワイヤレスがいいなあ。ちなみに聴いている音楽は70年代〜80年代のディスコミュージックが中心。「サタデーナイトフィーバー」とか「ジン、ジン、ジンギスカーン」などのチャカポコリズムで走っています。


イヤフォンと同じで、「もう少し何とかならないかなあ」と思っているのがポーチ。

走るときはケータイと家の鍵と500円玉くらいしか持たないのですが、ランニング用のウエストポーチは、軽量化するためとゆさゆさ揺れるのを防止するために極端に小さく作ってあるので、この3つを入れただけでぱっつんぱっつん。腰の低い位置につけているのでイヤフォンのコードがぶらぶらしてひっかかったりします。


それならばと買ったのがこのアームポーチ。

サンワサプライ PDA-MP3C5G アームバンドスポーツケース グリーン

サンワサプライ PDA-MP3C5G アームバンドスポーツケース グリーン

マジックベルトで腕に巻き付けるのですが、走っているうちにずり落ちてきちゃうんですよね。それに、走りながらデータを確認するときに、腕からはずしてケータイ取り出して、という作業がけっこうめんどくさい。両手が使えないから当然なのですが。
収納力があって、ずれたり揺れたりしないで、開口部の開け閉めが楽なポーチ、どっかにないかなあ。


あと重要なのはこのタイツ。

もともと登山用に購入したものですが、本来はランニングで使用されることの方が多いのだとか。もうね、このタイツをはいているときとはいていないときでは疲れ方が全然違います。ぴっちりしているから私のようなたぷたぷお肉でも揺れないし、適度な着圧で膝や腰をガードしてくれ、ケガや故障の防止になります。寒いときは防寒にもなります。私、もうタイツなしでは走れません。値段が高いのが玉にきずなんだけど、毎日のように酷使するんだからすぐもとはとれるはず、と洗い替え用にもう一枚購入して、2枚を使い回しています。


あと、これは分不相応だなと自分でも思うのですが、オーダーメイドでインソールを作ってしまいました。
走りはじめてすぐ鵞足炎になって、ものすごく痛い思いをしたので、ケガには敏感になっていました。時折伴走してくれる元陸上部の女の子が「とこりさんは扁平足気味だから膝に負担がかかりすぎるんですよね。もともと歩くときに内股になるクセがあるからよけいに。インソールで調整するとだいぶフォームが安定しますよ。私も現役時代は使ってました」と言ったのです。その晩のうちにネットで調べて、翌日このお店に行きました(笑)。


お店では、スポーツシューズ専門のシューフィッターの人がいて、左右の足の型を取られて、走っているところを高性能カメラで撮影されて、その映像をなにやらハイテクっぽいソフトで解析して、一週間後には「この世に一つしかない、あなたのためだけのインソール」ができあがりました。オーダーメイドのインソールなんて贅沢も甚だしいとオットにはあきれられましたが、お店の人が言うには、ケガや故障の防止のためにむしろ初心者にこそインソールを作ってほしいのだとか。せっかく走り始めたのにしょっちゅう足を痛めてたんじゃ走るのが嫌いになっちゃいますもんね。値段もランニングシューズをもう一足買ったと思えばそんなに高くない。一回作ればずっと使えるし、時間がたてば調整し直してくれるし。
装着して走ると、いままでより膝が軽く感じます。土踏まずのところに出っ張りができたので扁平足気味のため足裏全体にかかっていた負担が分散されているのがわかります。元陸上部にフォームを確認してもらったら「膝が内側に倒れ込む癖が直っている」と言われました。


それにしても……。走りはじめてからゆるみっぱなしの財布の紐……。バイト代の大半がランニング関連グッズで消えていきます。これくらいの勢いでお肉とと脂肪も消えてくれればいいのですがそちらは遅々として進まず。


何かを始めるときの私のモットーは「まずはカタチから」。へっぽこランナーのくせに生意気なのは百も承知です。どうせやるならできる限り楽しく、快適に。勢いであれこれそろえたのでますます気分は高まります。けれど気持ちとは裏腹に、5km走るのに30分以上かかるのは相変わらず。せめて30分切りたいんだけどなあ。そんなわけで、実力はともかく、身の回りだけは何となく充実した感じで4月4日の本番を迎えます。


つづく(長いよ)。