キムチに一蓮托生

今まで黙っていたけど、実はワタクシ、某筑波大学の某実験の被験者になり、一日1200kcalの食餌制限というハードなダイエットプログラムを実施中なのです。もうこれで何度目のダイエットだろうか。モニタの向こうから「またダイエットかよ!」という激しいツッコミの声が聞こえて参りますが、そうです、しつこくまたダイエットなのです。もはや私ののライフワークです。


しかし、今度はプロのダイエットです。プロ? そうです、見事このプログラムを遂行した暁には15000円の謝金がもらえることになっているのです。金もらう、すなわちプロ。「なんか、最近、体重が軽くヤバくない?(↑) 2,3日間食控えてちょっと絞んなきゃ」というような、なまっちょろいダイエットじゃないのです。この実験の目的は1日1200kcalの食餌制限にあるのであって、○○㎏痩せなきゃペナルティ! というものではないらしいのですが、1200kcalの食生活だと、そりゃ絶対痩せるに決まっています。「痩せていない=きちんと食餌制限していない」のがバレバレ。プロとしてあるまじきタイマンであります。


さすがサイエンスの学園・筑波大のやることだけあって、マジモードでびっくりしました。
実験初日は、血液検査、持久力測定があり、ビフォー・アフターの「ビフォー」の部分の写真撮影がありました。ほら、よくあるじゃないですか? ダイエットする芸能人が水着に着替えて、白い壁を背景に、正面・横・後ろの全身写真を撮るヤツ。あれですよ、あれ。


毎日風呂場で確認済みとは言うものの、自慢の放漫豊満ボディを人目にさらし、身体のラインがくっきりわかるようなキチンとした姿勢で写真を撮ってもらうなんて初めての経験です。撮影はデジカメで行われたので、「すみません、ついでにこれでも撮ってもらえますか?」とケータイカメラで自分用にも撮ってもらいました。撮影のお姉さんは心得顔で「そうですね、モチベーションあがりますもんね」とにっこり笑いました。なんか、軽くバカにされているような......
で、その自分のカメラで撮った私の豊満ボディ......正面や横向きはまあ、想定の範囲内だったけど、衝撃だったのが後ろ姿。いつの間にこんなことになっていたんだ、私のケツは!!!!!


この衝撃忘るるべからず、とその後ろ姿をケータイの待ち受け画面に設定した私であります。ほんと、頑張らなきゃ。


プログラムといっても、毎食毎食きちんと献立組まれているわけではなく、カロリー成分表を片手に四群点数法というやり方で一回の食事を400kcalにしていくというもの。毎日食事日記をつけてあとで管理栄養士にチェックしてもらいアドバイスを受けます。あくまで基本は自己管理。
ホントは野菜やタンパク質、乳製品、炭水化物などの割合を考えてバランスよく献立を立てて行かなくてはならないのだけど、いや〜、これがめんどくさいのなんの。数字が嫌い、継続が嫌い、計測もきらい、という大雑把魔王の私にできるわきゃあない。


そこで、手っ取り早くキノコ類(ほとんどノーカロリー)、野菜、豆腐(植物性タンパク質)とキムチを入れ、コチュジャンでぐつぐつ煮込んだキムチチゲを大鍋一杯に作り、そればっかり食べています。も〜、DNAが韓国人と入れ替わるんじゃないかっつーくらい、キムチキムチ、またキムチ。500g入りのキムチが2日でなくなります。出てくるウ○コも心なしかキムチ色です。前回、半年で12kg痩せたダイエットの時も基本はこのキムチチゲだった。キムチ味が大好きだし、味が濃いめなので満足感があるしで、飽きずに続けられるんですよ。あんまりキムチばっかり食べているんで、そのうち自然に韓国語が話せるようになるんじゃないかと妄想してしまう私。いまなら、冬ソナも字幕なしで理解できるかも。できねーよ。


しかし、えらいよね、昨日書いた焼き菓子のプレゼントも、1200kcalを守るためにほとんど味見してないのよ。しかも、昨日は我々フーフの8回目の結婚記念日だったのに、夕食はキムチチゲに冷凍ご飯を入れたキムチおじやよ。ほんとだったら、トーキョーあたりのちょっと張り込んだレストランで美食三昧してるはずだったのに! 泣かせるぜ、とこり。


実験開始から18日。現在のところ2.5㎏減です。まだまだです。くじけそうになると、待ち受け画面にしてある、あの衝撃の後ろ姿を凝視して、だらけた心にカツを入れる私であります。カツ? うう、カツ丼食べたい......。ラマダン明けは6月19日。その日には「ビフォー・アフター」の「アフター」部分の写真撮影があります。キムチ効果で、さぞかしボッ、キュッ、ボンッになっているはず!私の運命はキムチに一蓮托生です。キムチよ、チャールプッタクハムニダ!(頼んだよ!)