古畑任三郎「ピアノ・レッスン」

古畑任三郎です

連休中は実家の母をつれて箱根に行ってきました。詳細は明日。


フジテレビで古畑任三郎の第1シリーズが再放送されている。全部で3シリーズある「古任」だけど、第2、第3と回が新しくなるごとにクオリティが落ちているというのが私の感想。視聴率は第2、第3シリーズの方がずっと高かったらしいけど。


で、今日観たのは犯人役に木の実ナナが登場した「ピアノ・レッスン」。これ、「古任」シリーズの中で一番好きな回だ。ビデオで録ってなんども繰り返してみたので、もうセリフが全部そらで言えるくらい。木の実ナナの舞台的なダイナミックな演技がいいんだよ。女優としての木の実ナナを見たのはこの回の古任が初めてだったんだけど、ああ、なんていい女優さんなんだろうとびっくりしたもんね。古任は回が新しくなるごとに「数字のとれる」スターがどんどん出るようになったけど、第1シリーズのキャスティングは地味だったけど渋くて、役と俳優がぴったりはまっていて、俳優が光っているモノがおおかった。


「そう......切れてなかったの......だったら、レクイエムを弾けばよかった......」と小さな声でつぶやいた後、あの大きな目からぽろぽろと涙がこぼれ落ちるタイミングといい、

古畑「井口さん、ここで『追想のレクイエム』を聴かせてくれませんか?」
井口「ここで?」
古畑「ええ」
井口「大それた事を言うのね......あなた、わきまえなさい」

というシメのセリフも素晴らしい。
古任シリーズはどれもラストシーンがいいけど、この回のラストシーンは特に秀逸。長く濃密な舞台劇を見た後のような充実感がある。


あと桃井かおりの回「さよならDJ」も好きだし、堺正章がお茶漬けを食べる回もよかったなあ......古手川祐子の回もよかった......といろいろ考えていたらムラムラと物欲が高まってきて思わずヤフオクでDVDボックスを落札してしまった。今月も右から左へ流れる私のバイト代......。


皆さんは「古任」のどの回が好き?