君は「松居棒」を知っているか

これが松居棒だ!

いや、私も最近まで全然知らなかったんですけどね。
ちょっと前に書いた日記のコメント欄に「松居棒」というお掃除グッズがあるという書き込みがあって、「松居棒?なにそれ?」とググって出てきたのがこれ。


松居一代(現・船越栄一郎夫人)が、考案したこの松居棒。写真のように菜箸に古いTシャツやガーゼを輪ゴムでぐるぐると巻き付けたもの。これが、モップやぞうきんが届かない家具と家具の隙間とか、直接手で触れたくない場所のお掃除に威力を発揮!とのこと。


なるほどね〜、そういえば、洗濯機置き場の隙間の埃、ずいぶんたまっていたしなあ、オーディオ機器の隙間を掃除するのにも使えそうだわ、と思い、今日100円ショップで材料を調達、早速作ってみた。このぐるぐる巻き付けた輪ゴムがミソ。ここでゴミや埃をくっつけてかきだしてくれるんだって。


で、この棒を片手に、いままでなかなか行き届かなかった「隙間クリーニング」を実施。
いやあ、なかなかいいです、松居棒。超原始的な作りだけど、すごく合理的。ふすまや障子の敷居の溝や、サッシの溝、はては靴箱の中まで、埃をかきだしかきだし、あっという間に1時間。菜箸サイズやお箸サイズなど、用途や場所に合わせてサイズを取りそろえておくといいかも。


ワタクシ、こう見えてもお掃除好き。収納や整理整頓は苦手だけど、拭いたり履いたり磨いたり、という作業はけっこうマメにする方だと思う。フローリングの掃除機・ぞうきんがけは毎朝やってるし、鏡やガラス窓をぴかぴかにするのも好き。シンクや洗面台の蛇口をキュッキュッと磨くのもも好きなのだ。


ただ、「目に入る場所が乱雑である状態」が嫌いなので、視界に入る部分はかなり神経質に片づけたり磨き立てたりするけど、「人目につくところ」にあったモノや埃は、すべて「人目に触れないところ」に移動させるだけなので、全然「キレイ好き」ではないのです。タンスや引き出しの中、本棚・CDラックの中はそりゃあもうカオス。


もし、私が不慮の事故で死んじゃったとして、告別式や四十九日が済んで、未だ悲しみ癒えぬなか、遺品を整理するために、私専用のクローゼットや衣装ケースを開けたオット、そのあまりの無秩序・野放図ぶりに、それまでの悲しみはどこへやら、「ったくもう! こーいーつーはー!!!」と、怒りを呼び覚まし、墓参りすらしてくれなくなるんじゃないかと思ったりする。それくらい、カオス。私にとってのお掃除とは、要するに「目障りなモノを目の前から排除しているだけ」なのですよ。


話は戻って松居棒
昨今は、芸能界とはまたちょっと違う世界で、タレント以上の人気を博している「ステキ主婦」カテゴリがあって、たとえば、栗原はるみ様を筆頭とする料理研究家や、雅姫様、黒田知永子様、三浦りさ子様に代表される「元モデルステキ主婦」などなどのお歴々居並んでいる。それぞれ、オリジナルグッズを開発したり、「私のステキなライフスタイル」的なうっとりムック本を出したりして、そこそこ流通していたりするんだけど、松居一代もそういう「カリスマ主婦」への参入をねらっているのか、こんな本を出している。
松居一代の超(スーパー)おそうじ術
表紙の写真、松居一代が誇らしげに手に持っているのが自慢の「松居棒」。こないだちらっと立ち読みしたけど、「松居棒」や綿棒、爪楊枝、さらにお酢重曹など、どこにでもある、しかもエコな素材を駆使した賢いお掃除テクが満載でかなり使えそうでした。買っちゃおうかしら。


しかしなあ、「カリスマ主婦」になるにはおしゃれ要素にちと欠けるのが厳しいところ。だってさあ、はるみ様や雅姫さまがステキな器とかリネンの雑貨などを駆使したうっとりワールドを展開しているのにくらべて、松居さん、「松居棒」......。萌え要素、皆無なんですけど。
でも、一番金かかってなくて、しかも実用的だよね。私は応援するわよ。がんばれ、松居!