ねちゃねちゃな人妻

というわけで、京ぽん2という、超ハイテクケータイを華麗に操るスーパーモバイラーな最近のワタクシ。ミュージックプレイヤーがついたので、外出先でも電車での移動中も常に音楽と一緒です。No music,No life.


とは言っても、私の外出といえばチャリで5分のスーパーや銀行がせいぜい。せっかくのモバイルミュージックも一曲聴き終わらないうちに目的地に到達してしまうのでつまらない。ので、最近は家の中でも常にイヤホンで音楽聴きまくっています。おかげで宅急便や生協がチャイムを鳴らしたのも気づきませんでした。音楽人間の日常生活には思わぬ落とし穴があるものだ。


ところで、こないだオットに頼んで、モバイルミュージックの必需品であるイヤホンを買ってきてもらったのですが、最近のイヤホンって、私が知っているイヤホンとはずいぶん違ってきているんですね。私が以前(以前っていっても大学生〜OLやってた頃まで。ずいぶん昔だな)使っていたのは、こういうタイプ。現在もオットはこのタイプを使っています。

この丸いイヤホン部分にスポンジでできたカバーをかぶせて、耳にすっぽり入れるタイプね。


ところが、今回オットが買ってきたのはこれ。

柔らかいゴムのキャップみたいなものがついていて、この部分を耳にぐりぐりとつっこむタイプ。オットによると最近はこのインサイド型が主流で、あとはヘッドフォンタイプになるんだって。ヘッドフォンタイプって、あの鉄人28号の操縦士が装着して、「ミサイル、発射!」とかって言いそうな、大仰なやつね→http://panasonic.jp/headphone/wh5000/index.html
*1


ビニールキャップをぐりぐり突っ込むだけあって、確かに密着感が高い。よりダイレクトに音が伝わる感じ。試しにオットが使っているイヤホンと聴き比べをしようとしたら、オットが、
「うわー、とこり、ボクのイヤホン使わないでくれる?」と言うのです。「なんでよー。ドケチ!」とムッとして言い返すと
「だって、とこりって『ねちゃ耳』なんだもん。とこりが使った後ってなんかべとつく感じがしてヤダ」と聞き捨てならないことを言います。


はい、ここから先はちょっと汚い話になりますよ〜。そういうのが嫌いな方は読まないでね。


そう、私は「ねちゃ耳」なのです。あからさまに言うと、耳あかがねちゃっとしているのです。耳かきで掻き出すと、ねちゃーっとしたジェル状のブツが出てきます。耳あかの粘度が高いので、耳の中がいつも湿っぽいのです。私のそんな耳の状態をオットは「ねちゃ耳」と呼んでいるのです。


対してオットは「かさ耳」なんだそうです。耳あかはカサカサした固形タイプ。耳かきをしていると「うわ、でっかいのが取れた!」と大声をあげたりします。水気が少ないごそっとした砂みたいなブツが取れることもあるらしいです。耳あかに水分がないので、耳の中はいつも渇いています。


「かさ耳」オットから見れば、いつも耳の中が湿っぽい「ねちゃ耳」とこりの後でイヤホンを使うと、それだけでなんかばっちいんだそうです。ねちょっとする感じがするんだそうです。失敬な。もちろん、乙女のたしなみとして、毎日おふろできれいきれいにお耳の掃除はしているってばよ。私に言わせれば、耳の中にごそごそした耳あかをため込んでいる「かさ耳」オットの方が、ばっちい感じがするけどな。


以前、医学部に通っている友人から、「ねちゃ耳」か「かさ耳」かで、祖先のルーツがわかる、と聴いたことがあります。「ねちゃ耳」の人は南方系で、「かさ耳」のルーツは北方系なんだって。シロート考えですが、極寒の地域に住んでいると、「ねちゃ耳」の人だと、耳の中で耳あかが凍結してしまっていろいろと不都合があるので、凍結防止用に「かさ耳」に進化していったのかしらん。


でもヘンだな、私の両親はどっちも生粋のウチナーンチュだけど、父は「かさ耳」、母は「ねちゃ耳」、妹は「かさ耳」で、私は「ねちゃ耳」。弟はどっちだろ? とにかく「この地域に住んでいる人はみーんなねちゃ耳!」「みーんなかさ耳!」と、単純に区分けはできないようです。遺伝かなあ。


とにかく、私がねちゃ耳なのは私のせいじゃないのに、「ばっちい」とか言われちゃって非常に心外なワタクシ。腹立つので、オットがいないときにオットのイヤホンぐりぐり耳に突っ込んでやる。ぐりぐり。


確かに私はねちゃ耳ですよ、おまけに汗っかきだし、アブラ足だし、慢性鼻炎で常に鼻水が出てますよ。いろいろねちゃねちゃしてますよ。でも、それは水気たっぷり、アブラの乗りきった人妻の色香ってことでひとつヨロシク。

*1:オットによる訂正あり。ヘッドフォンタイプではなく、クリップタイプhttp://panasonic.jp/headphone/line_up/clip.htmlだそうです。そうだよな、こんな大仰なものが「主流」なわけないか